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幽霊列車 赤川次郎~読書記録334~

赤川次郎のデビュー作となるのが、こちらの作品だ。


『幽霊シリーズ』(ゆうれいシリーズ)は、赤川次郎による日本の推理小説のシリーズ、及びそれを原作としたテレビドラマのシリーズ。シリーズ第1作「幽霊列車」は、第15回オール讀物推理小説新人賞を受賞した、作者のデビュー作。

女子大生・永井夕子と、事件を通じて20歳も年下の彼女に惚れてしまった捜査一課の宇野警部のコンビが活躍するシリーズ。
山間の温泉町へ向う列車から八人の乗客が蒸発してしまった。前代未聞の難事件に取り組んだ中年警部は行く先々で推理マニアの女子大生に出っくわす。捜査の邪魔だとカッカしていたオニ警部殿はいつの間にかこの美女にカッカ。そして二人はいつしか名コンビになる。著者のデビュー作であり、〈幽霊シリーズ〉第一弾となった表題作ほか、二人が出会った10の殺人、5つの事件、「裏切られた誘拐」「凍りついた太陽」「ところにより、雨」「善人村の村祭」を収録。


赤川次郎は、やはり上手い!面白い!デビュー時から光っていたんだなと思う。
探偵物と言えば、シャーロック・ホームズが原点だが、名探偵と助手の名コンビ。それに尽きる。
この中年警部と女子大生コンビの絶妙な掛け合いが楽しく読み手を惹きつけるのだ。

で、私としては、この2人の関係をジェイムス・ヤッフェのママシリーズのようにも観てしまった。警察の警部と全くの素人の女性。謎解きは女性で、警部殿が手柄を。
赤川次郎がそれを意識したかどうかはわからないが、私としては、警察組織の中で緻密な操作というような作品よりも天才的なひらめきを持った名探偵が出る作品が好きだ。

ちなみに、テレビ朝日「土曜ワイド劇場」にてドラマ化もされた。
その時の主人公は浅茅陽子さんに田中邦衛さんだった。


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