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12時の鐘がなるまで~読書記録128~

昭和57年に出版された森村桂さんのエッセイ。

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元日本テレビ社員の谷口正彦氏との11年半の結婚生活を離婚と言う形で終え、その後、日本ビクター社員・三宅一郎さんと見合いをした森村桂さん。

この「12時の鐘が鳴るまで」というタイトルは、シンデレラの魔法が12時で切れてしまうことからつけられている。
もしかして、三宅一郎さんとも別れてしまうのではないか。そんなことを想いながらも、12時の鐘がなるまでは楽しもうと。

この本の大部分は、桂さん自身の醜い感情そのままだった。というよりも、それまでの谷口正彦さんと結婚されていた頃に書かれたいた明るいエッセイは無理をして書かれていたのだろう。
胸がつまるようであった。

恋愛至上主義、林檎の片割れ、大恋愛。。。
そんな事を望んでいたから、谷口正彦さんが最高の男性だと思っていたのだろう。
実際は、妻の金で外国に行き、しかも、その時には女性も一緒。妻に対して暴力をふるう。それでも大切な人だったのだろう。

三宅一郎さんには、桂さんは何でも言えた。それでも、実母と別居するなど、桂さんに対してキツイ事を次々に要求されたのだが。

文庫本のあとがきでは、軽井沢でご主人と一緒にティールームを経営、元気に走り回る様子が書かれていた。

三宅一郎さんの元、本当に立ち直って欲しかった、と切に願う。。。

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