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専門家の大罪~読書記録406~

専門家の大罪 池田清彦 2022年


新型コロナワクチンの深い闇、地球温暖化・脱炭素の欺瞞、
病気をつくりだす医者、権力に迎合する科学者――
「国民を愚弄するのはもうやめろ!」
『ホンマでっか!? TV』でもおなじみの
“生物学の専門家”池田清彦が、専門家のねつ造・虚言を喝破する!
知の巨人による、真相を見極める知恵と教養

コロナ禍の感染症対策で、「専門家」の言葉がかつてないほど注目を集め、
日本は振り回された。多くの専門家は当初、マスクは有効ではないと発言。
感染経路も、最初の頃は飛沫感染と接触感染が主で空気感染はないと
言っていた。かように専門家はしばしば間違え、それを訂正することなく
知らんぷりを決め込むことが多い。
研究するには金がかかる。その金を工面するために、
専門家は行政や企業の顔色をうかがう。
そのため、カネの絡む分野では、行政や企業と癒着しやすく、
スポークスマンとして使われやすい。
同時に、行政や企業の意向に反する研究成果はメディアに
取り上げられないことが多い。
つまり、その発言は時の政権やメディアの意向を反映するべく
“つまみ食い”され、「専門家」は自分たちの意見を主張する際の
権威付けとして利用されている側面が多分にあるのだ。
「専門家のウソ」に振り回されてバカを見ないための
情報リテラシー入門として最適の一冊。
真実を語ろうとしない専門家に存在価値なし!

●ねつ造してでも使いたい「専門家の言葉」
●アリバイづくりのための審議会や有識者会議
●専門家が否定しない地球温暖化とCO2の不都合な関係
●地動説もメンデルの法則も「異端」から生まれた
●看過できない「高血圧」のウソっぱち
●降圧剤を飲み続けたほうが死亡リスクは高まる!?
●ワクチン接種の重要データを開示しない厚労省の本音
●多様性なき日本の教育システムの悲惨な末路

池田清彦先生がこの本を書かれている時期は、2022年7月。コロナウイルスパンデミック第7波と呼ばれていた時期でああった。
2024年、京都大学名誉教授の福島雅典氏が新型コロナワクチン後遺症の調査結果についての論考を、月刊「文藝春秋」4月号で発表した。

今になって、
とうとう出たね・・・・
といった感じだろうか。
池田清彦先生は、かなり前から警鐘していたのであった。

専門家とは、即ち、政府や行政にとって都合の良い「権威づけ」と池田清彦先生は言われている。
ここ4年間の経緯を見ると、まさにそうであろう。

かつての専門家とか科学者っていうのは、誰にもどこにも従属せずに、自分の信念にもとづいて事実をしゃべってくれる人だったけれど、権力にコントロールされつつある今は、そういう人はまれである。この先、科学者たちが完全に政治的に取り込まれてしまったりすれば、権力にとって都合のいい専門家や科学者だけが生み出されることになる。(本書より)

専門家とは何か?今回のコロナ過においては、「自称専門家」が現れたのだと思う。そして、福島京都大学名誉教授のように、あらゆる角度から検証する人の意見は斥けられてきたのだろう。
今後、どうなっていくのか?
池田清彦先生の次回作に期待したい。


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