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洗脳 地獄の12年からの生還 Toshl ~読書記録133~

2014年、XJAPANボーカルのToshl著。
あとがきはカルト問題に強い紀藤正樹弁護士によるもの。

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12年間にも渡るホームオブハートでの経験を描いているのだが、多くの事を考えさせられる書であった。
守谷香という女性との出会い。。。これは仕方ないことなのだろうが、彼の次兄の「彼女を信じるな。あの目は。。。」と言う助言も当時はわからなかったのだ。もしも、他の男性(例えば、hideちゃんや石塚先生ことPATAさんなど)ならば、守谷の甘い言葉などを信じなかっただろう。

もしもToshlが、もっと早いうちに、hideちゃんに自身の家族や仕事の悩みを相談していたら、こんな苦しみはなかったのだろう。辛すぎる。

この本にはハッキリとは書かれていないので、あくまでも私個人の憶測になってしまうのだが、Toshlの個人事務所をマネージメントしていた竹田氏。
この人は、元々、守谷香とグルだったのではないだろうか?

それまでToshlがやったことのないオペラの仕事。その相手役に全くの無名の守谷を推したのが竹田氏だった。
そして、Toshlが、もはや個人として営業などでお金が稼げなくなった時に、いきなり現れての「XJapan再結成の話」。
他のメンバーは全く知らず、Toshl側からの要請だったようなのだ。
これは、守谷と竹田氏が元々グルだったからこそ、うまい具合に仕組まれて来たのだと思えてならない。

白々しくも、こんな仲良し夫婦のように書いているが、この時は、一緒には暮らしておらず、MASAYAの愛人だったのだ。


何よりも、本人の知らないところで別の被害者が生まれてしまう。これは紀藤弁護士も言われるカルト宗教の恐ろしいところなのだな、と思った。

「Toshlさん自身が当時、仕事や家族の問題で深い悩みを抱えていたことがあります。洗脳事件は交通事故のようなものと私が指摘する根拠もここにあります。つまり、カルトの加害者と被害者が出会っても、その時被害者になる人が悩みを抱えていて精神的に不安定な状況でなければ、深入りする危険性はほとんどなかったとも言えると思います。少しでも怪しいと感じたらそれ以上のつきあいを断る勇気を持つことも必要です。日頃からダメなものはダメと、自分でものごとの是々非々を判断する習慣をつけておくといいかもしれません」~紀藤正樹弁護士~

「ホームオブハートではカルト的現象が起きていると思われました。それは、統一教会やオウムにあるものと同種のマインドコントロールと言っていいでしょう。」~紀藤正樹弁護士~

「人はどんな時でもやり直せる」
今は、笑顔で好きな事を楽しんでいるToshlからは、こちらが勇気を与えられている。

本当にあの地獄の日々から抜け出せてよかった。と、1ファンとして思う。
格付けチェックにて、Toshlを観ながら。


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