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花々の美しさと久々の山歩き 長瀞町・宝登山

宝登山というと、思い浮かべるのは宝登山神社であろうか。
秩父神社、三峰神社と共に、秩父三社と呼ばれている。

長瀞を訪れる機会は何度もあったが、宝登山の奥宮に行くことは滅多にないので、今回は絶対に行こうと決めていた。
長瀞駅から宝登山神社までは坂もない為、楽に歩けるが、ロープウェイ乗り場までは山道になる為、だるうう、となってしまう肥満オバサンであったのだ。

皆野町・金崎神社

荒川ライン下り船乗り場の目の前にある金崎神社を参拝した後、そこから裏道を通り、宝登山神社参道にと行くわけだ。
「おしゃれクラブや。ここやわ!」
Googleマップで得た情報を独り呟く。
ところが、私は声が大きいので、店に入ろうとする客に
「入るの?」
と聞かれてしまった。
「イヤイヤ。金崎神社近くのおしゃれクラブと言う美容院のある場所を左に曲がれば宝登山神社参道への近道と地図で確認してたんですわ」
と説明するのであった。


こちらは、宝登山神社参道へ向かう途中に撮影した写真だ。
デジカメの利点は、望遠レンズ機能だと思う。遠く離れた宝登山のロープウエイと宝登山頂上のロープウェイ駅がバッチリと観える。


宝登山神社参道に到着。これから歩いて、奥宮まで行くのだ。
登山者は、ロープウェイにも乗らず、山を登るのだろうが、そこは出来ない自分であった。


平日で人もまばら。写真撮影で他人が写る事を気にしないでも済むので有難い。

神社入口には、金子兜太先生の句碑と金子兜太先生の像があった。


稲荷神社には白狐が沢山いた。感激。

観光客があまりいなかった為、ゆっくりと参拝することが出来た。
昔からの産土神信仰。継承していく素晴らしさを想うのであった。
実は、3月に訪れた京都の伏見稲荷大社での外国人観光客と神社スタッフ(アルバイト)の精神にがっかりしていた事もあり、この場所は、ずっと聖なる地であって欲しいと願うのであった。


木の根っこに引っ掛かり滑る。おいでやす小田のように・・・

そして、このような山道を通りながらロープウェイ乗り場へと歩くのであった。
小さい時には、親せきと動物園に来たり、遠足などでロープウェイにも乗ったのだが、歩くのが億劫になったのか、とんと行かなくなってしまったのだ。


ここが、山の麓なわけだが、標高212.7m。私が普段、闊歩している横浜市伊勢佐木町辺りは、海抜10mにも満たない為、やはり雰囲気が違う。


ロープウェイに乗って、宝登山奥宮に出発だ。


ロープウェイの中から外を撮影。
山頂に到着。

標高453mだ。そして、奥宮に行くまでに、山の中の景色、花々を楽しんだ。


宝登山と言えば、蝋梅で有名である。蝋梅の他にも数種類の梅の樹が園内にある。
だが、やはり時期遅し。既に実を付けていた。


宝登山山麓よりも更に下から見上げた宝登山に咲くのは山桜であろうと思っていたが、ツツジであったのか。それにしても、都会に咲くツツジよりもずっと鮮やかだ。

ゴロゴロした石の間に生きるはホトケノザ。昭和天皇が言われた、雑草という植物はない。を想い出すのであった。

ホトケノザ 神の山にて 生き生きと

桜は葉桜となりつつあった。


そして、奥宮へと。
第十二代景行天皇の皇子日本武尊が神霊を祀った宝登山山頂のゆかりの地に鎮座している。ロープウェイ車内での説明では、宝登山の由来は、当時の皇族「日本武尊(やまとたけるのみこと)」が宝登山の山頂を目指したとき、不運にも山火事に見舞われてしまった。周囲を火に囲まれ、絶体絶命の状況に追い込まれた時、神様の使いである巨大な犬が現れ、火を消し止めたという。命を助けられた「日本武尊」が、感謝の意をあらわして初代天皇である神武天皇や山の神、火の神をお祀りしたことが、宝登山神社のはじまりである、とのことであった。

帰りは、長瀞駅まで歩いた。ここで気づいたのだが、多くの観光客は、駅からロープウエイ乗り場までの無料シャトルバスを利用しているらしい。
帰りにも、山麓からバスを待つ人が多かったのだが、私はウグイスの声に惹かれて、近くの不動寺にフラフラ。バスが行ってしまったやないかーい!

不動寺の桜は遅咲桜らしい。ホーホケキョの声がこだましていた。

ウグイスの 声に惹かれし 登山道


そんなわけで、秩父産の梅干しを購入し食べる日々だ。

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