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今日は死ぬのにもってこいの日~読書記録90~

「大草原の小さな家」シリーズ、及び研究書を深く読む中で知った本です。
内容は、アメリカ先住民の詩です。
著者のナンシー・ウッドはアメリカ先住民と深い交流があったそうです。

ナンシーウッド(1936年6月20日– 2013年3月12日)[1]はアメリカ人の作家、詩人、写真家でした。ウッドは、詩のコレクションだけでなく、子供向けの小説、フィクション、ノンフィクションも数多く出版しています。彼女の作品の主なテーマと影響は、アメリカ南西部のネイティブアメリカンの文化でした。

彼女のキャリアは50年以上にわたり、散文と詩の28の出版物、およびいくつかの写真コレクションが含まれていました。ウッドは国立芸術基金のフェローであり、リーベネットホプキンス詩賞を受賞しました。

訳者の金関さんが解説しておられるように、現代のアメリカは、自然ということについても「利益追求」になってしまった。
サンタ・フェの美しい建造物。アメリカ先住民が「自然との共存」を感じたようには、移民たちは思わない。

この作品は、作者の「詩集」「散文詩」という形をとられているが、実に深いものがある。

アメリカ大陸に、スペイン人がやってきて、元々の先住民とは違う固定観念を与えていく。神が人間の形をとって、この世に生まれ、死んだ。そして、気が付いたら、スペイン人神父から水を掛けられ信者にされていた、などの話も笑うと共に、前トランプ大統領が言った「アメリカファースト」とは、「白人ファースト」?か!「アングロサクソンファースト」?か!と思ってしまうのだ。

静かに暮らす元々のアメリカ人たち。その姿に学ぶものはおおいにあるのだ。


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