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「観る将」から「描く将」、「書く将」へ

どうも。くわっちです。

昨日は第5期叡王戦第5局が行われました。

第1局は千日手指し直し、第2局が持将棋(引き分け)、第3局も持将棋という前代未聞の2局連続持将棋という波乱含みの七番勝負となっています。

第5局は比較的早く終局したのですが、ニコニコ生放送に出演した佐藤天彦九段のトークが炸裂し、非常に楽しい一日でした。こちらはそれを眺めながら走り描きしたものです。

20200723 叡王戦 佐藤天彦九段

最近では将棋を観戦することを趣味とする人のことを「観る将」と呼ぶことが定着していますが、イラストを描く「描く将」、テキストを書く「書く将」も随分増えてきたように思います。

私はどちらかというと「描く将」という位置づけだと思いますが、「書く」ことも好きなので、この場では「書く将」の一面も出していければと思っています。

佐藤天彦九段は「貴族」という愛称でも親しまれている棋士で、名人を三期務めたすごい人なんですが、トーク力もまた魅力が溢れているんですね。

昨日の叡王戦解説でも、耳に残るパワーワードを連発し、観る将たちを魅了しました。あまりにも楽しかったので上のラクガキを描いたんですが、さらに調子に乗って描いたのがこれです。

イラスト420200723 銀英伝 ラインハルト

貴族といえば『銀河英雄伝説』。主人公のひとり、ラインハルト・フォン・ミューゼル(のちにローエングラム)は、冷酷無比な面が目立つものの、親友のキルヒアイスの前では少年の顔に戻る、強烈な二面性を持つ人物です。

その柔の面は佐藤天彦九段のイメージにぴったりだなと思いついて描いたものです。ラクガキを描くといつもこの角度になってしまうのは、どうしようもないですね(汗)。クセのようなものです。

キルヒアイスにどの棋士をイメージするかは、受け手のみなさんに考えていただければと思っています。

さて、日付が変わって本日(7月24日)は、藤井聡太棋聖が18歳になって初めての公式戦、竜王戦決勝トーナメントが行われており、丸山忠久九段(元名人で、対局中の食事が尋常じゃないくらいの量の発注をすることで話題になっています)と対局しています。

千日手が成立して、19時半時点でまだ対局は続いています。

佐藤天彦九段のラインハルトのラクガキの流れで描いたのがこちら。

20200724 ラクガキ

藤井聡太棋聖を『銀河英雄伝説』のキャラクターに当てはめるとすると、やっぱり優等生のユリアン・ミンツしかいないなぁと。

こちらも、例によって提督をどの棋士にするかは受け手のみなさんに委ねています。しかも「三次元チェス」を「教えて」なので、もはやこれは妄想が止まらない展開が頭の中でぐるぐるしてしまうシチュエーションで、これが浮かんだ瞬間、ラクガキをするしかないと思った次第です。

似てない? いいんです。描く将、書く将の基本は自己満足ですから(笑)。

ほかにも、この棋士だったどのキャラかなぁなどという空想は尽きませんが、ほどほどにしておこうと思います。


文春オンラインの「観る将棋、読む将棋」コーナーで、第2期”書く将棋”新人王戦という「書く将」テキストのコンテストが開催されています。

集まったテキストの中から、自分の気に入った作品に「と金」ボタンを押すことで、みなさんも参加できるようですので、ぜひ「書く将」の渾身の作品をご覧になっていただければと思います。

いずれもほとばしる推し魂のこもった作品になっています。


個人的には、観る将だけでなく、描く将、書く将がどんどん増えていって欲しいなぁと思っています。


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