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2023/6/17(土)『SOULS』舞台写真とプログラム〜夏至を祝うSHALAソロ公演@神楽坂セッションハウス

こんにちは。オリジナルのダンススタイルで創造の可能性を追求するダンサー、SHALAです。
おかげ様で先日無事に公演を終えることができました。

神楽坂セッションハウスにおいて2018年以来8作品目となる『SOULS』は、初めてステージをぐるりと取り囲む形で客席を円形に組みました。
それは自然と古代の儀式のような原始的な感覚を呼び起こすようで、お客様にも好評でした。

また、伝統的な能の形式を意識し異界との狭間にあって精霊を呼び込む「ワキ」と、遂に顕現し思いの丈を語る「シテ」を設定したことにより、完成された芸能の素晴らしさを体感することとなりました。

本作品の世界観からは、映画「もののけ姫」や近年の「DUNE デューン 砂の惑星 」といった宇宙的な空間まで様々に思い描いたとの感想をいただきました。

美しい照明を創ってくださったのは、安達直美さん。本番のオペレーションを楽しまれたようで嬉しいです。次がとても楽しみですとのこと。

写真撮影は、柴田正継さん。当日は偶然今は亡きお母様の誕生日、本番前にお母様の思い出話を伺うと、本番の出産シーンで産み出した何ものかが彼の赤ちゃんの頃と重なったりもしました。

作品は、毎回コンセプトや衣装を始め何から何まで自分で探すということがなく、勝手に向こうからやってくるように感じられます。(不思議なことに毎回衣装が一番最初にやってくるのです。)

今回重要なポイントとなった出産シーンもそのようにしてインスピレーションに従っていたある日突然生れました。何度リハーサルをしても、生命を産み出す喜びをリアルに感じて毎夜眠れなくなるほどでした。
このテーマは繰り返し上演、追求したいと思っています。

以下の写真はリハーサルと本番と両方から選んでいます。美しい照明をもご覧くださいませ。
(上演時間1時間20分 / 写真撮影:柴田正継)

「ワキ」によるオープニング
それぞれの「ワキ」の舞
「シテ」を呼び込む「ワキ」
「シテ」の登場。荘厳なバロック音楽「パッヘルベル シャコンヌへ短調」にて
後半は「Warter」二人のミュージシャンによる楽曲
変貌する精霊
水底の精霊
孕む
産み出す
フィナーレ
右からyuki、SHALA、Tierra
後列向かって右から演出助力 Huleya / スタッフ Aki 
舞台監督 鍋島峻介
楽曲提供 Warter(内藤あきら、三柴法臣)
動画撮影 湯澤龍ノ介 / 照明 安達直美


以下は、当日配られた挨拶文となります。

2023/6/17 Performing Art『SOULS』SHALAソロ公演@セッションハウス
 夏至のセレブレーション!Summer Solstice Celebration                     

大気はそれが育むあらゆる生命とその霊を共有していることを忘れないで欲しい。
我々の祖父たちの最初の息を与えた風はまた彼の最後の息を受け取る。
〜シアトルの酋長(「森と氷河と鯨 ワタリガラスの伝説を求めて」星野道夫より)

Remember that the air shares its spirits with all the life it supports.
The wind that gave out grandfather his first breath also receives his last sigh.
〜Chief Seattle

                             ご挨拶/Greetings

 この度は、お越しくださりどうもありがとうございます。こちらの会場では8回目の公演、2018年以来2度目のソロ公演となります。
本作品は、日本の能の型を意識しています。現世と異界の狭間にあって橋渡しをする旅人「ワキ」と、遂に姿を見せるこの世ならぬ存在の「シテ」と。古来日本でも夏至は精霊たちをもてなす重要な祝祭の日とされました。能では、現れた「シテ」は思いの丈を語ります。
 また、創作の過程で降りてきた「すべての母なるもの、母たちへ捧げたい」という想いから、母にまつわるモチーフを散りばめています。
 スタッフ一同、演出協力のHuleyaと私の世界観を理解しオリジナル曲を生み出してくれたWarterの2人に感謝します。そして本作品をこの世に私を生み落とし育ててくれた我が母に特別に捧げます。どうぞまっさらに感じてお楽しみください!               シャーラ

Thank you very much for coming. This is my eighth performance at this venue and my second solo show since 2018.
This piece is inspired by the Japanese Noh theatre form. The two characters are the Waki, a traveller who bridges the gap between this world and the other world, and the Shite, an unworldly being who finally shows himself. Since ancient times, the summer solstice has been an important festive day in Japan to entertain the spirits. In Noh, the Shite who appears discloses his innermost feelings.
The work is also interspersed with motifs related to mothers, based on the desire to dedicate it to all mothers and mothers-to-be, which came down to me during the creative process.
I would like to thank the staff, Huleya for stage direction assistance and Warter for understanding my worldview and creating original music. I would also like to specially dedicate this work to my mother, who brought me into this world and raised me.
Please feel free to enjoy it!       SHALA

企画構成・主演/SHALA オープニングアクト/Tierra, Yuki
演出協力/Huleya 音楽制作/Warter(内藤あきら, 三柴法臣)
舞台監督/鍋島峻介 照明/安達直美 音響/蓮子奈津美 アナウンス/今田素子 フライヤー/Tierra

Planning and Staging/SHALA  Opening Act/Tierra, Yuki
Stage Direction Assistance/Huleya Music Production/Warter(Akira Naito, Noriomi Mishiba)
Stage Manager/Shunsuke Nabeshima Lighting/Naomi Adachi Sound/Natsumi Hasushi
Announce/Motoko Imada Flyer/Tierra

また会いましょう!!

この度はサポートありがとうございます。とても励みになります。今後もSha-Labyrinthの世界を楽しんでいただけたら嬉しいです。