ダンス公演「ENTER HEAVEN Ⅱ」SHALAへの公演後インタビュー!②音楽(無音のダンス)について
こんにちは。みなさま元気でお過ごしでしょうか。Creative Team SHALADINAスタッフのakaneです。
2022年3月26日に 開催された舞台「ENTER HEAVEN Ⅱ」の演出・振付・主宰を担ったSHALAさんへの公演後インタビュー第二弾をお届けします。
前半ではクラシック音楽で優美な世界観、後半は生演奏によるロックで激しくカッコ良くとあっという間の2時間でしたが、時折挟まれていた無音のダンスがとても印象的でした。
akane:前回のインタビューでは、舞台で扱う音楽について伺いましたが、今回は無音のダンスについて教えていただけますか。
SHALA:これまで音楽が流れているなかで踊ることが多く、今回は新しいチャレンジでもありました。暗転していくまでの十数秒であったり、音楽が全くないシーンも作りました。
実は無音って、踊っている方はとても気持ちよかったりするんです。ただ、伝えたいことが伝わるかどうかは凄く難しいです。
気持ちいいしやりたいけれど、なぜ必要なのか?を考えなくてはいけない。無音については、慎重に扱うようにしています。
無音のシーンのひとつ...
akane:急に音がなくなると、ハッとまた違う集中力が生まれますよね。
SHALA:そうなんです!不思議なサイレンスの境地に入っていくというか、なんだかわからないけど見ちゃう。音楽がない分、その空間に集中させられてしまうという側面も。
音楽があるシーンとないシーンのとコントラストや不思議なサイレンス、もともとそこにあるセレニティのようなものが浮き立つのかな、と。
akane:なるほど。
SHALA:ただ無音にすればという訳ではなくて、これはSEで波音を入れた方が伝わったなぁというようなところも正直あったので、そのあたりは照明を含めた全体とのバランスを見ながら。
数秒の差が大きかったりするので、繊細な作業を積み重ねていかなくては。
同じく無音のシーン、毎回勉強です...
以上、音楽についてもチャレンジを続け、進化し続けているSHALAさん。
今回、無音のダンスは「お客さまに一部サイレンスを味わってほしい」という願いもあったそうです。
次の舞台ではどのような音楽で魅了してくれるのでしょうか。
次回は、SHALAさんが本番中、舞台で感じていたこと、についてお話を伺いたいと思います。
それではまた!!
写真撮影 : 柴田正継