僕のおばあちゃんは魔法使い
「私は魔法使いなんで。」
と、おばあちゃんが言うのを小さいころからよく聞いていました。
童話にでてくるような魔法でないことは幼いながらにも知っていました。
冗談じみたことを自信満々に笑って言っている婆ちゃんが大好きでした。
わたしの宝物、株式会社笏本縫製は、
そんなおばあちゃんが作った小さな縫製工場です。
お婆ちゃんは、子育てをしながらも、得意としていた縫製の仕事をしたいという想いで、近隣の工場からの内職加工の仕事を集め、近所の仲間たちと一緒に自宅の一部屋を加工場とし