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第4回 いろいろな痛みを英語で現すると?/ 鍼灸師のための必須英語表現

英語総合即戦学校 責任者・講師 鈴木将樹

積聚会通信No.94 2019年7月号 掲載

さて、今回からは、問診票( medical interview sheet )に出てくるような英語表現を見ていきましょう。

まず、一番大事なのは「主訴」ですね。主訴は英語で何というかご存知でしょうか? 訴えるという漢字を使っていますが、英語では全然違う印象の言葉になります。答えは main complaint です。complaint は、元々は不満という意味です。ちょっと話はそれますが、日本語でクレームを言うという表現がありますね。英語にも claim という単語があるのですが、これは文句を言うという意味ではなく、権利を主張するという意味になります。クレームを言うに対応する英語は complain になります。complaint の動詞形が complain です。クレームはカタカナ英語だということをついでに覚えておきましょう。

主訴に多いのは痛みですね。痛みは pain と言います。それでは、左膝が痛いという場合には何といえばいいでしょうか? pain をそのまま使う場合には I have a pain in my left knee という言い方になりますが、実はもっと簡単な言い方があります。それは hurt という動詞です。これは、痛むという意味でMyleft knee hurts と主語に痛いところを入れるだけで、簡単に文が作れます。また -ache と後ろにつけると-痛という意味になります。よくあるのは headache や stomachache、backache ですね。backache は背中の痛みだけではなく腰痛も指します。

痛みを更に細かく見ていきましょう。覚えておいた方がいい単語のひとつにchronic があります。これは慢性の、という意味です。chronic backache だと慢性の腰痛ということになりますね。クリニックに響きが似ている単語ですが、覚えるときは「クリニックに常に行かなきゃいけない→慢性」とこじつけて覚えてもいいでしょう。ちなみに急性の場合には acute という単語を使います。

痛みの種類は、鈍痛もありますし、ずきずきする鋭い痛みもあると思います。鈍痛の方は dull pain といい、鋭い痛みは sharp pain と言います。dull は「ダルい感じだから鈍痛」と語呂合わせで覚えてしまいましょう。

さて、今回はここまでです。次回も体の色々な症状を表す表現を紹介します。