皮膚疾患のとらえ方(3)/合宿のテーマより
講師 小林詔司 / 文責 積聚会通信編集部
『積聚会通信』No.7 1998年7月号 掲載
皮膚の他覚症状として色は重要である。色を観察するところは、表皮はもちろんのこと唇などの粘膜移行部、舌、口腔などの粘膜部のすべてに及ぶ。最近では内視鏡の発達から胃や大腸の粘膜の色も観察されるようになった。
色を診るときには、まずその基準色を考慮しなければいけない。人種的な要素や個人的な肌色は当然のこと、粘膜の赤色など部位の特色も頭に入れなければいけない。
表皮や唇については、