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【真・完結編】結婚5年目の告白〜私は債務者です〜

今日は自身についての、重大な出来事を書いていこうと思う。

今回のnoteはこんな人に読んで欲しい。

・借金あるのに負けたことを自虐的にツイートしてる人
・Twitterでの勝ち報告が羨ましくて、すぐ入金しちゃう人
・借金があることをネットでは言えても、現実世界では誰にも言ってない人



今日、初めて自分のことを知ってくれた人向けに、簡単に自己紹介をしていくと、名前は300ニキ。

300ニキの300は借金の総額。

歳は30代中盤。妻と子供一人の平凡なサラリーマンである。
仕事は営業の仕事をしていて、それなりの稼ぎもある。

ただ、昔からずっとしがみついて離れない、一生治らない難病にかかっている。

そう、ギャンブル依存症だ。


ギャンブルをしていないと気がすまない。ウズウズしてしまう。

そんな難病にかかって、早15年が経過しようとしていた。

2020年4月に書いたnoteがこちら。

この段階で、借金総額は300万を超え、愛する家族のためにギャンブルを引退すると書いてある。

が、2年経った今どうだろうか?


ものの見事に、未だにギャンブルを継続してやっているではないか。
我ながら呆れる。本当に終わっている。

2020年4月の引退後、俺はアフィリエイトの勉強をし始めて、月に10万以上は稼げるようになっていた。

今話題のオンカジのアフィリエイトやアダルトアフィリエイトなど、独学で学んで、ついにはオンラインサロンも開いて塾生を募って、月会費をいただく有り様。

ギャンブルを本当にやめていれば、2年経った今頃借金はなくなっていたはず。





・・・しかし、借金の総額は減ることもなく、現状維持。
つまり、アフィリエイトで得たお金さえも溶かしていたのだった。






そんな生活を続けていた俺に、ついに転機が訪れる。


歳も30代半ばとなり、子供も大きくなってきた。

賃貸で住んでいる今いる地域は、都内のど真ん中。
学生生活を送るには少し敷居が高すぎる。


そろそろ都内を離れなければ。。。



そんな会話を妻とも重ねた結果、郊外にある新築マンションの内覧に行くことになった。



見に行ったマンションは本当にいいものだった。
間取りなども含め、入居できたらワクワクする、そんな物件だった。



当然、妻も子供も一緒に内覧に行っているわけなので、二人の頭の中にも夢と希望が広がっていた。

電車での帰り道、「あんなところに住めたらいいよね」と目をキラキラさせながら語る妻。


正直、その顔を見るのが辛かった。




なぜなら、「ローンが通らない可能性がある」からである。

これまでもローンの審査なんてしたことはない。



ただ、どこかで、「年収さえがあれば借金があってもローンは通る」そんな甘い考えを持っていた。





俺は、この2年間で本業の仕事にも熱を入れ、本業の年収は800万を超えた。





「800万あれば、300万ほどの借金があってもローンは通るだろう・・」






そんな甘い考えは今に始まったことではなく。
本当に俺は自分に甘すぎるカスだった。


大学受験にも失敗。
就職活動にも失敗。

なんとかなる。なんとかなる。
勝てる。大丈夫!

こんな自慰でしかない言葉を、自分に言い聞かせてきた。

ただ、なんとかならなかったことだらけだ。




案の定、その夜に申し込んだ低金利の某銀行ローンの2社ほどの簡易審査。

結果は当然、否決。簡易審査なのに否決。

給与明細のデータだって、源泉徴収のデータだって、まだ提出すらしていないのに。

簡易的な質問を受けただけでの否決。

この時、背筋がゾッとしたことを覚えている。
自分がしてしまったことの重大さに気付かされた瞬間だった。

今更、遅すぎるのにね。




妻と子供を裏切っている事。内心分かっていたはずなのに、見て見ぬ振りをしてここまで来てしまった。

もう後戻りできないところまで来てしまっていたことに、
ようやくここで気付いた瞬間だった。



翌朝、マンションの展示場の担当者には平謝りをして次回の打ち合わせをキャンセルをした。




本当は住みたかった。住めるもんなら住んでみたかった。
本当に情けなくて、電話してるだけなのに、情けなさに、声が震えていた。


妻には、「やっぱりあそこはやめておこうか」なんて理由にもなってない理由を言いながら、その時のマンション検討は幕を閉じた。



そして、俺は考える。

どうすればこの状況を打破できるのか?
妻にバレないように家を買えるのか?

まずは困ったときのGoogle様。

「借金 住宅ローン」
「借金 おまとめ」

藁にもすがる思いで、情報をかき集める。

そして行き着いた結果はというと・・


「借金があっても住宅ローンが組める」

と書いてあるHP。


今までの実績も多数らしい。

少し怪しいが、今の俺にはこれしかない。
そう思って、そこの問い合わせフォームへ入力をしてみた。

死にものぐるいで。

もう、なるようになれ。。




氏名、住所、電話番号、今の借入額。

必要情報を入れて、クリックをすると、案の定、すぐに電話がかかってきた。


落ち着いた声の男性だった。

ここでは彼を星野さん(仮名)としよう。

星野さんに電話では詳しい事情を聞かれながら、「まずは対面での打ち合わせを」とのことで、その翌日に渋谷のとあるカフェで会うことになった。


この時の俺の心境。

良かった。やっぱり何とかなるんだ。



そして、希望の夜が明け・・・

翌日。約束のカフェにて。

そこに現れたのは、身長の高いツーブロックの男性営業マンだった。
歳も自分と同じくらいだろうか?

少し開いた首元にはシルバーのネックレスをしているあたり、ちょっと胡散臭いなと思いながら、名刺交換をし、収入や借り入れについての詳細をシートに記入し、本題に入る。


星野「今の借り入れは300万ですね。でも御年収があるので多分大丈夫ですよ。」

300ニキ「そうなんですね。少し安心しました。ただ、自分仕組みがよくわかっていなくて。。」

星野「今回の流れをご案内しますと、、」


今回の内容としては、オーバーローンでの一軒家購入だった。

オーバーローンについて、簡単に説明すると、
物件購入費用の見積に、借金の借入額を上乗せして銀行からの借り入れを行うことである。オーバーローン自体は厳密には違法ではないようだが、内情は法に触れる部分もあり、リスクが高い手法の一つである。

※オーバーローンについてはこのサイトが詳しかったので、気になる人はどうぞ。https://o-uccino.com/front/articles/49331

星野さんは意気揚々と語っている。
これまでもあなたのような多重債務者をお世話してきましたと。

胡散臭い。とにかく胡散臭い。

ただ、その時の心境といえば、


「これでなんとかなるなら・・」



ただそれだけ。

愛する妻にもバレず、借金の支払いも楽になるのであれば・・・

そう思って、話を進めた。


同時に、クレジットカードを持っているか?を聞かれ、信用情報を確認する機関、通称CICのサイトでその場でチェックしてくれることになった。



初めてのことで内心、心臓はバクバク。



そこで出てきた結果は、遅延・延滞、未払いなどの黒い情報は一切なかったが、



星野「クレカの支払い残ってます?」



ここで自分が愚かなことに初めて気付いた。
ローンを組む際は、キャッシングだけではなく、クレジットカードの残債も借金とみなされるんだと。本当にアホ過ぎる。偏差値2か?

冷静に考えればそれが当たり前なのだが、本当に愚かで馬鹿な自分は、それさえも気付かず、300ニキだなんて名乗っていたのである。

「クレカの残債300万」

本当は600ニキだったのに。

今振り返っても、その時の先方営業マンのちょっと引いている顔は忘れられない。自身も、いよいよ今度こそ本当にヤバいことを悟った。

めまいがし、何も考えられなくなる。頭の中が真っ白になるとはまさにこのことである。

年収800万、普段の仕事はそこそこできても、自分のお金のことはズブズブ。

スピードワゴン井戸田もびっくりの「あまーい」脳内に、嫌気がさす。

動揺したのか、俺はそれまで口をつけておらず氷が溶け切って薄くなったアイスコーヒーを一気に飲み干した。




年収800万+αで、借金300万。
少し余裕を持って考えていた自分に降り掛かった、おじゃまぷよ300万。

これにはさすがの脳内お花畑の俺でもヤバさが分かった。
その場で、ばたんきゅ〜と言いながら死んでしまいたかった。


呆然とする自分に、星野さんは続ける。

星野「まあこれでもやれないことはないんで、まずは物件探しましょうか。」

600ニキ「・・・お願いします。」


こうして、謎の営業マン星野さん協力の上、オーバーローンを前提にした物件探しが始まるのである。

それが、ほんの少し前の話。

そして、先日のツイートがこれ。


・・・この後、最終的に俺は自身の借金を告白することになりました。

続きはどうなったのか?今、この文章を書いている俺はどんな状況なのか?



ここからは有料部分にします。俺、乞食なので。お金ないので。

借金600ニキなので。ごめんなさいね。

ただ、ぜひ読んで欲しいのは

「借金あるけどギャンブルやってる人」
「借金を奥さん・彼女・子供・親に内緒にしている人」

後悔先に立たず。借金あってち○ぽ勃たず。
人生一度きり。自分が死ぬ時、後悔しないように。

もしくは後悔の果てに、自ら死なないように。

俺は告白をしました。

結婚5年目の告白。〜私は債務者です〜


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