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ネット情報の見極め方(その1)

情報を調べる仕事を長らくしているので、日頃、ネットから情報を探すときに最低限気にしていることをざっとまとめてみました。

誰が発信しているか

・信頼度は、基本的に以下の順番で高い。
 公的機関(政府や自治体) > 報道機関・企業や集団 > 個人 
・組織から発信されている情報ほど、内容が「大人数で確認」されているので、信頼度は高い。
※たとえ仲の良い人や、専門家、医者、役人の意見であっても、個人の投稿(FacebookやTwitter)は他人のチェックが基本的にないので信頼度という点では低い。
※例えばtwitterのトレンドは「個人」の集合。みんなが言っているからといって、信頼度は上がらない。
※多くの新聞やサイトが言っているから、も同じ。公的機関の情報よりも、信頼度は高くならない。

誰向けに発信しているか

・自分に向けた情報じゃないものは、誤解を生む。
※例えば、お医者さん向けの情報、研究者向けの情報は、専門家の間の「常識」を前提に発信されている。それを知らずに読むと情報を読み誤る。
・基本的には自分向け(自分の住んでる国や地域、職業、年齢などによって対象が変わる場合もある)に発信されている情報を受け取ること。

どんな形式か

・基本的には、動画よりも文章の方が信頼度は高い。
・動画(特にインタビュー映像)は個人の発信が多い。また、会見などであっても、個人の意見が混ざっていたり、その場の言い間違いや発言者の誤解を含んでいる場合もある。
・文章の方が、訂正・校正ができるという点において、信頼度は高い。

どんな内容か

・速報性重視か、詳しさ重視かによって情報の信頼度は変わる。
※速報は、誤りを含んでいることもある。後に訂正される可能性があることを念頭に置く。
・情報は更新されることがある。
※新しい情報や研究中の情報は、すぐに変わることがある。(例えば、これは、現在研究中の情報を確かさベースでふるい分けている(ただし個人))
 https://www.covid19-yamanaka.com/cont7/main.html
※誰かからシェアされた情報は古い情報の場合がある。シェアされた情報は常にリンク元の最新情報を確認する。

・どんな内容が怪しいのかという見極めは、ここを参考に。(次に投稿する時は、これをベースに詳しく解説します)
 https://www.ejim.ncgg.go.jp/public/hint/

ひとまずその1は以上です。情報の判断の参考になれば。

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