ある晴れた日

ふと歩く足を止めて
空を見上げる。

海に行きたい
そう思ったある晴れた日。

雲ひとつない青空と爽やかな風
そんな日には海に行きたいと思ってしまう。

だが、私の人生では
海に関わる記憶はそう多くないのだ。

住んでいる所からは海より山が近い。

心配性な両親のもとで育った為か、
海では泳いだ記憶がない。

幼少期は、砂浜で潮の満ち引きと
追いかけっこをしたような記憶がある。

泳ぐのは好きだ。苦手ではない。
だが、泳いだ記憶はプールでの記憶。

大人になってからも海へ行った記憶は
数えられる程度。

砂浜でサッカーをする。
ビーチバレーをする。

海の家でお酒を飲んだり、
焼きそばを食べる。

泳ぐと言うよりは
海辺で遊ぶそんな楽しみ方。

もちろんマリンスポーツなんて
かなり縁遠い存在。

なのに、晴れた日には空を見上げて
海に行きたいとそう思ってしまう。
もちろんこの日が初めてではない。

うーん、とても不思議だ。

もしかしたら前世はマリンスポーツで
大活躍したのかもしれない。

はたまた、前世は魚でこんな晴れた日は
海の中から太陽の光を求めて
上へ上へ泳いでいたのかも。

なんだか、ふと感じる気持ちに
何か因果があるんじゃないか。

そんなことを考えながら歩くある晴れた日。

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