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選択すべきは効率か、温かみか?機械音声アナウンス

地元の駅のアナウンスがいつの間にか機械音声になっていた。

私は機械音声があまり得意ではない。
ボーカロイドや、いわゆる”ゆっくり”も特段嫌いというわけではないが好んでは聞かない。
無理矢理つけられた抑揚がどうしても人間と同じようにはいかないし、違和感が拭えないからだ。

ゆくゆくは現在人間がやっている仕事がAIに奪われるよ、なんていう話を聞くが、なるほどこういうところから始まるのかと少し寂しい気持ちになった。
しかし、仕事に従事している側からすれば風邪気味の際に無理矢理アナウンスをする必要がなくなるし、人前で話すのが苦手なのにアナウンスをしなければならない立場になってしまった人などには大層ありがたいことだろう。
サービスの提供側に立って考えれば効率的であり、全く悪い事ではない。

恐らく私は人間の声に感じる暖かさとか、声から感じる空気とか、そういうものが好きなんだろうと思う。
不思議なイントネーションだな、とかこの人の声が好きだなとか。
機械では感じられないところに自然と魅力を覚えていた。

今後はきっと地元駅だけでなく、あらゆる場所で機械音声を聞くことが増えていくのだろう。

いつか懐かしくなるかもしれない肉声のアナウンスを、今は少しでも大切に感じていこうと考えながら、耳触りの良い声の車内アナウンスに「いい声~」などと思いながら耳を傾ける。

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