理由

こんばんは。


この土日は教えている高校生の最後の大会でした。



なぜ、私が高校生を教えているか。



それは私にとって彼等は「最初で最後の生徒」だから。



2年前。私は教育実習で3週間、彼等の学年を担当していた。

当時彼等は1年生だった。



素直な子達で本当に気持ちの良い子達だったのが印象的だった。


実習が終わっても月に一度ほど部活動には顔を出していた。


そして次の年の彼等の夏の選手権予選。結果は延長戦にて惜しくも敗れた。


とても悔しかった。試合が終わってから少しの間顔を出すのをやめていた。


かける言葉もうまく見つからないし、自分もやりたい事もある。大体今まで見てきた例年通り行くと夏の大会が終わってからチームはじわじわと調子を落としコーチとぶつかり合う。

そんな気がしていたので行くのをやめていた。




しかし、彼等は違った。




その後行われていたリーグ戦はなんと1位。
無敗でリーグ優勝を決めたのである。


正直この力は運だけではない。結果を見て何かがいつもとは違うかもしれない。と感じた。



その時に、実習中に当時の3年生から言われた事を思い出した。





「なんで最後の大会来てくれなかったんですか。」



私自身驚いた。

正直私はサッカーは上手くない。

私の中では上手くない人から教えられる事も、教わる事もないと思っていた。特に高校生年代の子達はそこを理解する事は難しいと思っていたからだ。

だから私が行っても嫌がられるだけかもしれない、と思い、行くのを辞めていた。

そんな中、彼に言われた事が物凄くひっかかった。


彼はなんとなく言ったのかもしれない。

でも彼等の中では少なくても私が顔を出す事に対して嫌がる事は思っていなかったと。むしろ少し寂しそうに感じた。



それを悟った瞬間、物凄く後悔した。



リーグの結果を知った瞬間、この3年生に言われた言葉を思い出した。

後悔したくない。彼等を見届けたいと。
そう強く思った。



そこからはなるべく土日は部活動に予定を合わせた。

彼等に成長に繋がるよう、自分も成長しようとYouTubeや周りの人からサッカーの事を学んだ。


そこから今年の新人戦。彼等は格上の相手にジャイアントキリングを成し遂げた。

正直、勝つとは思わなかった。

彼等は違う。目の前で確信した。

そのから緊急事態宣言もあって大会は中止。

上手く部活もやれない中、あっという間に最後の大会が始まってしまった。



長くなるのでここまでにしておきます。


おやすみなさい。

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