#221 山形県の「冷やし文化」

山形県はラーメンの消費量や支出金額で全国トップクラスの県だ。

中でも、ラーメンのスープに氷を入れて食べる「冷やしラーメン」はご当地グルメとして人気である。ラーメンの他にも、冷たい肉そばや、冷やしシャンプーなど、山形には「冷やし文化」がある。

東北地方で冬の積雪も多い山形県でなぜ「冷やし文化」が根付いているのか。山形県は四方を山に囲まれている。

日本海に面した庄内平野も三方は山に囲まれ、最上川沿いに新庄盆地、山形盆地、米沢盆地などの盆地が連なっている。盆地では空気が滞留して夏は暑く冬は寒くなりやすい。
山形県は日本でも有数の暑い地域であり、山形県山形市では、1933年に当時の日本の最高気温である40.8度を記録し、2007年に埼玉県熊谷市と岐阜県多治見市に抜かれるまで、74年間首位をキープしていた。1933年は当時の天気図から、「フェーン現象」が発生していたと考えられている。

酷暑となる山形県では、暑さを乗り切るために、独自の「冷やし文化」が根付いていったのである。

そんな山形県では寒暖差が大きいという盆地の特色を生かし、洋なし、さくらんぼ、ももなどの果物の生産がさかんである。

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