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「バターが食べたい」


なんだか眠れないので
カボチャを調理していると思い出す
私と母とバターの話でも🌸

私は幼い頃、
それはそれは面倒くさい子どもで

「あれなあに?」「これなあに?」
「なんで?」「どうして?」と
小さな子が親を質問攻めにするアレ、
アレが度を越していて

ハサミはなんで切れるのか?
なんで塩でナメクジが死ぬのか?

なんでもかんでも
とにかく理由を説明してほしかった!
親からすれば大迷惑!笑



今こうして文章を打ちながらも

質問ぜめって
質問〝攻め〟と〝責め〟どっちだ?
と悩んで調べてしまった、この、
疑問は解決しないと気が済まない性格!
ずっと変わらず!

両親が私の質問に苦痛を感じていたなら
〝責め〟が正しいのかも…。笑


そんな子どもだったので
売られているカボチャの種を初めて見た時に

なんで緑?
お母さんが台所でカボチャを切っても
カボチャはオレンジだし
取り出す種だって緑じゃない!!!

と思って

母に聞いてみると
取り出したカボチャの種を炒って
「ここも食べられるんだよ」と
その種の中身、
売られているのと同じ緑の実を
見せてくれて

その流れで梅干しの種まで
トンカチでバンバン叩き割り始めて(笑)

同じように中身を食べられる事、
この種の中身の部分を
〝仁(じん)〟と呼ぶ事を教えてくれた。

子どもだった私には
種の中に食べられる部分があるなんて!と
その発見がとても嬉しくて

それから母がカボチャを調理する時には
姉に種を炒るのを手伝ってもらって
姉妹でハムスターみたいに
チマチマと食べていた日が懐かしい…。

姉が県外へ嫁いで実家を出た時も
寂しくてたまらなかったけど

自分も結婚してじゃがいもと生活する中で
実家での、あの家族4人での毎日が
これからはもうほとんど無いと思うと
胸がいっぱいになって

カボチャを調理しながら
なんだか色んな事を思い出して
なんとなく種を分けておいてみたり…。



私、家族が大好きだなぁ。



〝仁〟というものを教えてもらった事で
杏仁豆腐がどういうものかが
漢字を見れば自ずと想像がつくように

様々な事に関して
想像する・考える力が養われたと
感じる事が多くて

両親には本当に感謝しかない🥲



さぁこんな
真面目な話になってきたところで
今回のタイトル!


なんで?どうして?の毎日の中、
幼い私が台所でご飯を作る母に向かって
言い放ったこと、それは、



お母さん、


「バターが食べたい」




見た目がチーズとそっくりなのに
ご飯でバターが出てきた事ない!

という
子どもの単純で恐ろしい好奇心!!!


普通の人ならば

いやいやバターはね
そのまま食べても美味しくないよ?

と言うであろうところを
母は何も言わずに

バターを小さな角切りにして
10粒くらい小鉢に盛って
爪楊枝を刺して渡してくれたので

⚠️我が家の母は
昔からぶっ飛んでます。

チーズに近い味を想像しながらワクワクと
角切りバター1粒をパクッ!




・・・




味がしない?
しょっぱい?




・・・いや、まずい🤢



自分が食べたいと言った手前
まずいとは言えず

しばらく黙った後、

「もういらない」

と言って母に小鉢を返却。


バターはそのまま食べるもんじゃないと
身をもって学んだ
今でも忘れられないあの衝撃の日。


母がこの衝撃のバター事件を
覚えているかどうか
実家に帰った時に聞いてみよっと。笑

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