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2023/7/15 フィンランド・グラスアート@東京都庭園美術館

近場で掲示されていたポスターを見て乗り込む。
昼下りともありいつもよりは来訪者が多くて歩きにくい感はあった。
写真撮影OKともあり、周りにつられてパシャパシャやったけど、ちゃんと観られた気がしないのはいささかもったいなかったか。
北欧だからか、技術的な問題なのかは不明だが厚手のガラスでできていて、その中に細かい装飾があるものには目を惹かれた。

手前の鹿は表面に刷られて、奥側の鹿は恐らく内部に彫られている。遠近感を出しているのが面白い。
ヘラジカは奥側で刷られているけど、手前側は表面がガタガタの造形で、木々を現しているのがポイント。
キノコがモチーフ。他の作品に比べて地が薄く、柔らかさが伝わるフォルムと放射状に伸びる線が素敵。
単色でなく様々な色の線が含まれているのが珍しい。右奥の作品はガラス内の気泡もアクセントになっている。
鳥モチーフの皿。右がただ鋳型にはめたもの、左が磨りガラス仕様になっているもの。同じ造形なのに印象が違って見えるのも不思議。
20世紀初頭の作品。中に模様が入っているのは当時画期的だったみたい。


時代を経て釉薬(と言っていいのか)で着色されたものやより複雑な造形の作品が増えてくる。

個性的な造形だけど、中の装飾が凝っていることはよくわかる。全部繋がってるので、土台しか固定していないのよね。
説明にある通りサルの樹とあるが、実物見たことないので比較しようがない。
作品名「8人の花嫁」。はぁさいですか、というのが感想。
竹モチーフの作品。グラデーションが素敵。
ガラス玉の中で細い管が繋がっている。
中の花もガラス製。
小鳥とその世界をガラスで表現。葉っぱとキノコと樹を小鳥が見上げている展示がかわいらしい。
小鳥の拡大写真
青りんごをモチーフにした作品。造形もさることながら、ヘタのマーブル状の平面部分が面白い。
題名を撮るのを忘れてたけど、確かおみくじとかそういう系の名前だったような。
ヤマシギ。実物見たことないけど、ライトが当たると気泡が柄みたいに見える。嘴の細さは技巧的。
最初の方の展示。色の濃淡に羽毛のリアルさを感じる。
謎の作品。カラフルなので思わず撮っちゃった。


北欧のガラス製品や陶磁器は厚手で重く、シンプルな造形が多くてイッタラとかマリメッコとかはあまり興味がない。それは寒い冬が長く続くからというのもあるかもしれない。
どちらかと言うと薄くて軽く美しいフォルムのものの方が好みである。ベネチアでもそういうフルートグラスを買ってきたし、うすはりグラスとか思わず触ってしまう。
そんなわけで今回の展示も正直なところ好みのものは少なかったが、現代の展示になるにつれ楽しむことができた。どちらかというと現代作品が全般的に苦手な私には珍しいことだ。
そして、旧朝香宮邸である建屋というか内装も好き。また、ここで気になる展覧会があれば行きたいと思う。