2017/11/23 三沢厚彦 アニマルハウス:謎の館@松涛美術館(ロシアテイストな動物たち)

日美で見て、主製作者よりもお気に入りの舟越桂の方に釣られて駆け込み鑑賞。
彼の展示品は「水に映る月蝕」「冬の本」「妻の肖像」、名前不明の一点とドローイング。
彫刻の、目が合っているような、そうでないような目線と楠の温かい感じも、ドローイングの彫刻よりも柔らかく、立体感のある感じがやっぱり好き。
はじめて出会った作家だから、刷り込み、というのもあるのだろうけどね。

主製作者の作品は題名にもあるように動物の木彫と、一部油絵が展示されていた。
目がターゴイズブルーと金、銀で塗られているのとライオンのたてがみ、熊の表面も一つ一つ彫り上げて強調されているのがロシアっぽいなと思った。
動物を等身大で彫り上げているから実際に目にするとインパクトが大きい。
ひっくり返った子熊とか、熊の性別とか親子関係とか、何となくイメージできてクスッとなってしまった。
一番印象的だったのは鶏。
羽を一つ一つ彫り上げて、その陰翳も塗っていてくわっと翼を広げた様は躍動感があり威圧されているように感じる。

そして、あまり広くはないけど建物もおしゃれ。
2階が展示室で1階から地下を見下ろせる。
ドーナツ型の建物の真ん中はプールになっていて
噴水が吹き出していた。
中のソファも座り心地が良いうえに料金も安い。
次回もラリックだし、また来たいな。