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壊れないで生きるために

上品で優しく、謙虚な人ほど、知らず知らず、ぶっ壊れる。

頑張らずに続けられる。それだけが正しいと思う。
頑張らなくても続けられることだけを淡々と続け、
だから、いつも余裕で、上機嫌で暮らしている。
そんな人の方が、いつも不機嫌な人より、よほど美しい。

最悪な環境から逃げると決めた時は、最高速度で逃げるべきだと思う。
逃げるべき方角は、楽しいもの、愛おしい人、得意なこと。
いつも選んでいた方角とは正反対の方角である。

好きな人と話して、好きなものを食べ、好きな音楽を聴く。
好きなことをする。好きなだけ眠る。たまに無駄遣いもする。
時間が余ったら、お部屋もちょっと綺麗にする。
一日に一回か二回は適度な嘘も吐く。

それこそが自分を大切にする方法だと思う。
壊れずに、ちゃんと、繊細に生き続けるのだ。

F. いつか別れる。でもそれは今日ではない. KADOKAWA. p.144-146

何年か前、兄が誕プレで本を贈ってくれた。
「いつか別れる。でもそれは今日ではない」

数年の間で何度も読んでいて、
読むたびに心に響く言葉が変わるような本。

このあいだ読み返したときも、
いままで目に止まったことがない言葉が心に響いた。


「頑張らずに続けられる。それだけが正しいと思う。」

自分は高校卒業後、進学や就職をしない道を選んだ。

自由になったはずなのに、
なにがしたいのか、なにを目指しているのか分からなくなった。

好きなことを選んでも、これで生きていけないと思ったし、
苦じゃないことを選んでも、このままではいけないと思った。

ずっと、自分はどこを目指してるのか分からなかった。
ずっと、自分の中でこたえを見つけられていなかった。

好き嫌い、楽しい楽しくない、向いてる向いてないじゃなくて、
頑張らずに続けられることが、自分にとって大切だとこの本で気づいた。

今は周りの人に恵まれた職場で、のんびりと仕事をしている。
頑張らずに続けられそうだなと思ってる。

頑張りたくないわけじゃない。
頑張りたいときに頑張れるように、
頑張らずに続けられることを大切にしていきたい。


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