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「ずっと真夜中でいいのに。(zutomayo)」の魅力と生態についての中間報告①

「ずとまよ」って書くとかわいくて、「zutomayo」と書くと急にお前カッコよくなりやがって、になることでお馴染みの「ずっと真夜中でいいのに。」。

今回はここ2年近く僕の脳を焼き続けているこのバンドについて魅力をソファーでだべりながらツラツラと書いていこうと思います。


ずとまよとの遭遇

僕がずとまよと相容れたのは2ndフルアルバム『ぐされ』(2021年2月)のリリース直後のことでした。

Spotifyでいつも通り新譜漁りをしていたとき何回か見たことのあるその特徴的なアーティスト名と、テレビが乗って鎖で閉じられた冷蔵庫が浮いているアルバムジャケットが目に止まり「何やねんこれ…(引)」と半分怖いもの見たさで聴くことにした。

衝撃でしたねほんと。

「うん最初の曲良いぞ、、、いや次も良い、、、え、こんなのもできんの?ちょっと待ってこれベスト盤じゃないよね?今んとこ全部パンチ力が、うわーーー(椅子から転げ落ちる)」
ちょっと盛ったけど初聴は大体こんな感じでした。得体もしれない「ずっと真夜中でいいのに。」に、ものの一発でぶっ飛ばされた。


追加の野(脳)焼き

ですがそこから「ずとまよ」のコアな部分に入り込むというアクションまでは行かず、あくまで『ぐされ』がよく聴くフェイバリットの1つになった止まりでした。(2021年は個人的に新譜が豊作で常に新しいものを聴きまくってた時期だったのもある。)

それから数ヶ月後、WOWOWでずとまよのライブ映像が配信されるのをたまたま見つけ「あの曲達をライブでどう再現してんだろ。そういえばどんな人達かも知らないな、、、」と鑑賞したのは21年5月に開催された「CLEANING LABO『温れ落ち度』」でした。

衝撃でしたねほんと。(でじゃぶ)

徹底的に作り込まれた世界観のステージ上で繰り広げられる大所帯演奏隊による凌ぎ合いは圧巻でした。ダークで奇想天外でプログレッシブ、なのにそこに在るのは大衆を巻き込むJ-popという違和感はなんとも言えない感情でした。

誤解を恐れずに言うと数の暴力だった。もうリンチやんあんなの(?)。スリップノットに近い恐怖も同時に感じた。
ジャンルは違えど顔を隠した謎の音楽集団という共通項。

こうして無事脳を焼かれた僕は昨年の「フジロック2022」での衝撃的なステージングを中継で見た夜、勢いそのままにファンクラブ(ZUTOMAYO PREMIUM)へ内容も確認せず入会、その時発表されていた全国ツアー『テクノプア』で唯一チケットが残っていた山口公演を購入することになり何度か現地も経験、今に至ります。

ずとまよの魅力【①楽曲、演奏麺】

まずは音楽ですよね。川谷絵音はスピッツを「J-Popの仮面を被ったド変態」と表したが僕はこれをずとまよにもそのまま丸っと贈りたい。

ドがつくほどメロディはキャッチーにも関わらずその裏で鳴る音は奇想天外ではちゃめちゃ。

ロックなのかファンクなのかジャズなのかヒップホップなのか歌謡曲かなんなのか。なんなのだ。
リファレンス(影響されている音楽)が読めたと思ったら突き放される感じはジェットコースターです。

音源にも使われているけどライブでも管隊や弦隊だけでなくオープンリールにブラウン管テレビ、扇風機を楽器にしたもの(Open Real Ensemblesが参加している)、さらに津軽三味線など言ってしまえばバンドとしてはイレギュラーな楽器を積極起用している。初見は何がどの音を出しているのか分からない。
ライブの規模やその時の形態によって変化はあるものの時には総勢20名近くにもなるバンドアンサンブルは壮大さを感じると同時にサーカス団のような奇妙さも漂う。

それをステージ中央で統べているのはバンド唯一の正式メンバーでコンポーザーの「ACAね」。唯一無二でとんでもないボーカルはずとまよを語るうえでは外せないない特徴になっている。ウマいがすぎる。
正直ここまで曲自体も良くてさらにすごい角度からアプローチをするアレンジも素晴らしかったらボーカルの良し悪しなんてそこまで気にならないと思うんですよね。ところがそこにACAねさんの歌が乗っかると楽曲の彩りが倍どころじゃないくらい跳ね上がるんですよね。オーバーキルもいいところ。
で、これマジで怖いのが年々どんどん良くなってるのがライブ映像見返して分かるんですよ。ヒェッ


続きはまた。
適当に加筆修正しながら最終報告書を作ります。

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