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海鞘日記(2024.6.30)

緑陰や雀のお宿はここかしら
雲の峰快活CLUB行きたいな
バットにはならぬアオダモのびのびと
老鶯の縄張りらしい青川原

孟春

寝る前の競馬ゲームの1年がやたらと長い今日もリタイア
散歩して良い句が全く出てこない青葉病葉しおれ紫陽花
熱中症警報スマホの表示出てアイスコーヒー二杯目を飲む
抑揚のない日々過ごし六月も終わらんとする背筋ぞくぞく

カリュウ

自分用の単語帳をアップしていますが、内容が偏り、薄いので
しばらくは加筆・改良に専念することにしました。
従って増えるのは駄句駄首ばかりの海鞘日記だけになりそうです。

孫子の兵法も書きたいのですが、具体例をなるべく入れて検討したいと思うとなかなか資料を調べるのも大変なので踏ん切りがつきません。

今日は少し最近兵法について考えたことをメモ的に書いておきたいと思います。

前にも書きましたが「孫子」の説くところの「有道の国」というのは定義が支配者層が支配民に対して「これと生くべく、これと死すべく」させる。
すなわち「支配民がこの支配者層の為なら命を賭けられる」といかに思わせられるかがテーマであるので、必ずしも民主主義国家とは限らないということが言えるかと思います。

だからこそ、私たち民主主義国家に生きる人々は真剣に国防・外交について考えなければならないと思います。民主主義国家以外の権力者たち以上にです。

兵士を死ぬ気にさせるのには様々な方法があります。

ある将軍は瓢箪の中にある良い酒を兵士たちと共に飲もうと清流に流し、
兵士の士気を高めました。

呉起は一兵卒の傷口の膿を吸い、その兵士は呉起の為に命をかけて戦って死にました。

また、呉の人と越の人は大変仲が悪かったのですが、同じ船に乗っていた時に嵐に遭った時にはお互いやむなく助け合いました。(呉越同舟の故事。)

韓信はセイケイコウの戦いのときにわざと川を背に陣をしき、兵士を逃げられない状況に追い込んで必死に戦わせるようにしむけました。(背水の陣の故事。)

近代になりますが、督戦隊という部隊が編成され、突撃する兵士の後ろに配置され、退却する味方兵士を容赦なく殺すという戦術が実際に取られたこともあるのです。

兵士に死ぬ気を出させると言っても実に様々な方法が取られてきました。
それには大変気分の悪いものも含まれます。
しかしいざ戦いとなったら相手はどんな戦術を取って来るかわかりません。

必死の覚悟で来る相手に正面切って対抗するのは大変危険なのだと思います。何とか討つ気を逸らす作戦を取らねばなりません。

私は「孫子」ではその奥義は「用間」「諜報戦」にあると最近は思うようになりました。本場中国では盛んです。

基本的には抑止力を高め、諜報戦で優位に立つことが国家の存立には不可欠であると思います。「正を以て合し、奇を以て勝つ」です。

民主主義国家には一見「諜報」は不向きに見えるかも知れませんが、一般庶民が自由に日々を暮らし、豊かな文化を育む事自体が非民主主義国家への「諜報戦」であるとも思います。

日々の生活を心豊かに暮らすことこそが、独裁者に対する一番の抵抗なのかも知れませんね。


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