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海鞘日記(2024.6.23)


本日の句と歌


Crazy World 私がおかしいのか夏よ
半夏雨志村喬の鋭き眼

孟春

あな口惜し折角買いしブルーレイ規格が違うフィルム開けたぞ
返品も出来ず赤毛のアンを観るアンは緑に髪を染めけり
辞書で引く文語と古語は違うらし言葉の海に今日も溺れぬ

カリュウ

雑文

ゴミクズ句歌集からだいぶ出世させました。
歴代天皇の御製の歌を引用するときに「ゴミクズ」じゃあ具合が悪い。

本当は長歌とか現代版で詠んでみたいなどと身の程を知らぬ野心を抱いております。

こもよ みこもち ふくしもよ
みふくしもち このおかに なつますこ いえきかな なのらさね
そらみつ やまとのくには われこそ おれ おしなべて われこそ いませ われにこそは のらめ いえをも なをも

うろ覚えですが何も見ないで打ちました。答え合わせは夜が明けてからしましょう。(後ろの方が何パターンかあるはずです。)

雄略天皇の御製の歌です。万葉集の冒頭に出てきます。
柿本人麻呂の長歌とか山部赤人の長歌とかなんか良いのです。
大伴家持の長歌もありますね。
古代の息吹を感じるですよねえ。長歌には。

古事記には和歌の起源がありますね。

やくもたつ いづもやえがき つまごみに やえがきつくる そのやえがきよ

スサノオノミコトが詠んだ歌とされています。

にいばり つくばをすぎて いくよか いねつる
かがなべて よるにはとおか ひにはここのか

だったでしょうか。正解は後で引用しますが、

ヤマトタケルノミコトがつぶやいた言葉に
老人の従者の人が当意即妙に答えてこれが連歌の始まりと言われています。

古典って面白いと思います。正直全部読んだのは古事記だけなんですが、
古典の教科書や太平記(赤坂合戦のくだり、桜井の別れのくだり)なんかは好きですね。徒然草も面白いと思いますし、長く歴史の風雪に耐えて残って来ただけの事はあります。

シェイクスピアのマクベスなども本編読んでぎゃふん。解説読んでまたぎゃふんと来ました。
「シェイクスピアはストーリーを結末から組み立てている」という一文を読んで雷に打たれたような衝撃を受けました。

リア王もハムレットもオセローもロミオとジュリエットもみんな読んだはずですが、断片的にしか覚えてません。何度も読まないといけませんねえ。

終わりよければすべて良しというのも喜劇だったと思います。
身持ちの悪い男を女の人が追っかけて行ってなかば強引に結婚するような筋だったと思います。

そしてカーテンコールで出演者がみんな出てきて
「終わりよければすべてよし」とあいさつするような内容だった気がします。

こんなうろ覚えのあいまいな記事を書いてどうするんでしょうねえ。
答え合わせは、まあおいおいしていきます。

始め良ければ半ば良く 終わりよければすべて良し


(2024.6.24 07:25 答え合わせ追記)


さあ、答え合わせをしましょう。

籠もよみ籠持ちふくしもよみぶくし持ちこの丘に菜摘ます児家聞かな名告らさねそらみつ大和の国はおしなべてわれこそ居れしきなべてわれこそませわれこそは告らめ家をも名をも

萬葉集巻1.1番

こもよ みこもち ふくしもよ
みふくしもち このおかに なつますこ いえきかな なのらさね
そらみつ やまとのくには (おしなべて) われこそ おれ おしなべてしきなべて われこそ ませ われこそは のらめ いえをも なをも

4か所間違えていました。60点。

八雲立つ 出雲八重垣 妻籠みに 八重垣作る その八重垣を
                          須佐之男命

古事記上巻

やくもたつ いづもやえがき つまごみに やえがきつくる そのやえがき

残念でした。結びが「よ」ではなく「お」でした。50点。

「新治(にひはり) 筑波(つくば)を過ぎて 幾夜(いくよ)か寝つる」

「かがなべて 夜には九夜(ここのよ) 日には十日(とおか)を」
                               倭建命

古事記中巻

にいばり つくばをすぎて いくよか ねつる
かがなべて よるにはとおかここのよ ひにはここのかとおかを

大事なところをしっかり間違えてますので30点。
寝ぬ(いぬ)という動詞もあったような寝つるもねつるでした。

「いぬ」 は 「い」と「ぬ」の複合した動詞だそうです。
自動詞ナ行下二段活用

いぬ
活用{ね/ね/ぬ/ぬる/ぬれ/ねよ}
寝る。眠る。
出典万葉集 一五一一
「夕されば小倉(をぐら)の山に鳴く鹿(しか)は今夜(こよひ)は鳴かずいねにけらしも」
[訳] ⇒ゆふさればをぐらのやまに…。
参考
名詞「寝(い)」と下二段動詞「寝(ぬ)」が複合した語。

学研全訳古語辞典

それからシェイクスピアのエンディングの挨拶を英文ですが見つけました。

[EPILOGUE]

The king’s a beggar, now the play is done;
All is well ended if this suit be won,
That you express content; which we will pay
With strife to please you, day exceeding day.
Ours be your patience then, and yours our parts;
Your gentle hands lend us, and take our hearts.

All's well that ends well

「終わり良ければ全て良し」のあいさつ文はこれらしいです。
訳文は頑張って後日訳します。
day exceeding day というところがありますが、
小田島雄志さんの本では「今日よりも明日と励みましょう」だった気がします。

Any way,

これらの話題を書いてしまったので、少しずつ1つずつ海鞘日記の雑文で今後掘り下げてみたいと思います。

All's well that ends well.

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