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【漫画】鬼滅の刃19巻読了

2020/2/4 24時過ぎにKindleで購入していました。後日、物理書籍も購入する予定です。

※ジャンプ本誌を読まずに単行本で追いかけています。もし本誌を読んでいらっしゃるかたがこの記事を見る際は、「こんなこと言ってるよ~~」という空気でにやにやしながら見守っておいてください。

私はこの大型バトルが始まった時、「このあとで改めてラストバトル編をやるのかな?」と構えていました。というのも、どう考えても炭治郎たちの世代が十二鬼月たちと渡り合うには力不足に感じていたし、開始直後から柱の凄さを炭治郎の目線で描写していたからです。

炭治郎たちが柱の凄さを実感し、戦いを終えて更に研鑽し、改めて炭治郎世代が柱になる実力を得てから本当の最終戦へ。そんな筋書きをぼんやり描きながら眺めていました。

しかしここに来てのキャラクターの物語全投入、生命を燃やし尽くすような戦闘シーンの数々に、考えを改めました。これが本当にラストバトルなんですね。凄まじい消耗戦です。死へ向かって全速力で走るチキンレースのような展開に、息をつく間もありません。

柱が倒れても、頼れる人を失っても、無力さを痛感しても、それでも命があって心が折れていないなら、先に進まなければいけない。そんな覚悟を感じる19巻でした。

話は変わりますが、18巻と19巻で、私はカナヲが大好きになりました。

私は漫画や小説の男女のカップルが大好きで、「何も決められない子だけれど、恋をすればきっと変わる」というこれまでカナヲについて触れられていた要素が、そこから触れられずに放置されているのを少し残念に思っていました。

炭治郎に恋をしたのなら、なにか炭治郎と一緒に出てくれればいいのになあ。といったことを考えていたと思います。

しかし、18・19巻の描写でそんな思いは吹き飛びました。とりわけ、大正こそこそ噂話で触れられていたカナヲが最終選別に参加した経緯と、名字を決めた経緯です。

ちゃんと決められる子じゃないか。自分の大事なもののために自分がなすべきことを考えられる子じゃないか。

それでいて、自分だけの名前を自分で決めることができる、姉たちに甘えるばかりでもない子じゃないですか。

胡蝶姉妹にとって、カナヲが自分たちのためになにかしようとしてくれるのは、きっと当たり前になっていて。「何も決められない」の範疇にはきっと入っていなかったのでしょう。少なくとも、私はそう感じました。

そのことを、姉をふたりとも失ったあとのカナヲを描写してから開示して、彼女という存在を強烈に印象づける吾峠呼世晴先生の手付きに唸らされました。

それにしても、最終戦に入ってからの大正こそこそ噂話、ただの裏話で終わるのもったいない内容ばっかりですね! いつか漫画で描いてくれないかな。

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