映画大好きポンポさん感想

結論:ディレクター、クリエイターの人・目指している人は見るべき作品だと思いました。

映画の感想

非常にスピード感がある作品と思いました。ディレクターの本質を浮かび上がらせつつ各役割の本質をド直球で表現している作品だったと思いました。中身としては、吐きそうになりながら削るシーンが滅茶苦茶カッコいいと思いました。

原作の感想

漫画を関連作品も含めて購入・拝読しました。1回しか読んでいないですがなかなか面白かったです。特に映画と原作でここまで違うんだというのを思いました。これは映画の方の脚本がすごいと思いました。

原作そのものの内容はもちろん良かったです。主役はポンポさんのような気がするのでその辺も印象が異なるのですが、内容はド直球でスピード感もお笑いもあるので楽しく読み進められた内容でした

パンフを読んで改めて映画を含めた感想

ここで一番気になった、映画のみでしか出てこないキャラクター、映画のみのストーリーのところでした。正直主旋律に出てくるまでこのキャラクターの蛇足感を感じていたのですが、途中で一気に乗せに来たのが面白かったです。そしてその辺を気になってパンフを読んだら、原作者が「作品は別物なので全てお任せします」という対応だったとあり、滅茶苦茶感動しました。やっぱり最高の作品はかくあるべきと。

ディズニーやスターウォーズのように統制管理でブランドや世界観を維持するやり方もありますが、各自が最高の世界観を重ねていく姿は理想的だと思いました。

全体を俯瞰して思ったこと

この作品を見て、最初に思ったのが、庵野秀明スペシャルの内容でした。あれはもう一段解踏み込んだ作品作りをしていると思いましたが、根本は一緒で最高のシーンを作るために妥協せず、視聴者視点で最高のストーリーになるように整えるまで職人として相対して、最高の作品に紡ぎあげているなぁと。

ということで、繰り返しになりますが、ディレクターに関心がある人と(ディレクターとコミュニケーションを取らないといけないような)クリエイターに関心がある人はそれぞれの人の興味関心や苦しみが透けて見える作品でもあると思いますので、それだけでも一見の価値があると思います。

また、作品の趣旨の通り、最高の監督ワークを行おうという作品を感じる位原作から、無駄を廃棄したり、必要なシーンやキャラクターを追加して作り直した作品だと思いましたので、そういう意味でも面白い作品だと思います。是非一度ご覧ください

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