青い鳥の帰還を待つ日々

※これは一介のTwitter廃人のぼやきなので、事実と異なる箇所など多々ありますことご容赦ください。

 TwitterがXとかいう凡庸な名前に変えられてもうじき1ヶ月が経とうとしている。

 イーロン・マスクがTwitterを買収して、従業員の半数以上を解雇した頃のわたしたちは、ここまで事態がひどくなるなんて想像していなかったと思う。
 というかまずわたしは「イーロン・マスク」という人物を知らなかった。誰?何した人?
いまだに車屋さんと宇宙開発屋さんを兼任してる暴君ということ以外はあんまりわかっていない。

 とにかく、当時は得体の知れない金持ちがTwitter社を買収して、仕事してなさそうな人たちの首を切り始めたということしかわからなかった。
むしろ、これは欧米的な職場改革なのだろうと思っていたまである。 欧米でもここまで無理矢理な解雇は当然NGらしい そりゃそうか。

 彼が「CEOを辞めるべきか」をTwitter上のアンケート機能を使った時は流石に笑ってしまった。手口がかまってちゃんのそれだったから。
 当然「辞めるべき」に票が集まり、宣言通りCEOの座は退いたが、現在はCTO(最高技術責任者)としてTwitterを意のままにメチャクチャしている。なんでだよ。

  イーロン・マスクにとってTwitterは「乗っ取るのにちょうどよかったプラットフォーム」でしかなかったのだろう。 ユーザー数も多いし、ある程度の環境も整っているから、ちょっと手を加えるだけで、「ぼくのかんがえたさいきょうのあぷり」に作り変えられると踏んだのだ。

 ただ、わたしはその計画を見るたびに思うのだが、経営者として、そして「最高技術責任者」としてそれでいいのだろうか。
システム開発やユーザー獲得に必要な期間やコスト、労力を買収の時にひっくるめてスーパーアプリを作った・・・といいように解釈することも可能ではある(かなり苦しいが)。でも、自分には0からアプリを立ち上げても、Twitterレベルまで成長させられないと声高に宣言しているようにしか見えなかった。

 "X"という名称は、イーロンにとっては大好きな文字で、その上ソーシャルメディアや金融、その他ありとあらゆるすべてを集約させるものとして理想的なものだったらしい。
・・・が、PayPalの時に同じことをして大拒絶されたとネットの記事で読んだ。そんなことがあってなお、よくもまあ懲りずにやれたもんだ。
 Twitterと比較しても名称にオリジナル性がないし、Xがつくとどうしてもアンダーグラウンドだったり、得体の知れないような感じがする。
名前が変わった当初も言われていたが、アダルト動画サイトにもxがついているものがあるし、PayPalのときだって同じような内容の批判があったと聞く。
 これをするとどうなるか、周囲がどう感じるか を想像する力がないのではないか。

 想像力や共感力の欠如は、持っていないことを教えてくれる人が周囲にいなければ、本人は持っていないということにすら気がつくことができないのだろう。
そして、持っている人は持っていない人がいるということになかなか気がつけないのだ。
かくいうわたしもそうだ。残酷なことである。
想像力や共感力が低い人は大抵の場合自覚があって、何かしらで補おうとするものだと思っていたが、イーロンを見ているとどうやらそうでもないらしいことがわかる。

4日で撤去されたピカピカX看板とかがいい例だね。

 衝動的な判断や行動も、本人が気がつけなくても周囲に気にかけてくれる人がいれば制止してもらえるはずだが、そういったことをしてもらえるかどうかは本人の人柄に依存するものも大きい。ただしこれは日本人の場合なので、欧米の人はもしかしたら違うかもしれない。
 きっと彼は自分に都合のいい意見しか聞く耳を持たないのだろう。結果として周囲からは何を言っても無駄と判断され放置される。 いい大人がそんな想像力を持たないとは誰も思わない。 悪循環。

 これまでもTwitterはアプデのたびに改悪されていったり、公式アプリが使いづらいからサードパーティ製のアプリが開発されてきたりしたが、イーロン政権になってからと比べるとかわいもんだったな・・・
 Twitter Blueも場合によっては検討するつもりだったのだが、イーロンの支配下になってから本気でお金を出す価値を見出せなくて課金せずじまい。

 今後もこうやって得体の知れない金持ちによる侵略は続いていくのだろう。Twitterというプラットフォーム自体はイーロン本人が大好きなので、きっとなくならないと信じている。
いずれTwitterがTwitterの体を成さなくなったら、その時はSNSでの活動を縮小してnoteに拠点を移すつもりでいる。
 それまではこの泥舟がゆっくり沈んでいくのを笑いながら見ていよう。
 そんなことを言いながらわたしは今日も元気にTwitter廃人をやっている。 世界はそんな感じで今日もなんやかんや回っているのだから。

 そういやサードパーティ製アプリで思い出したけど、TweetDeckの改悪とblue限定にしたのも許してないぞイーロン。

お!こいつなんかええやんけ!と思ったらチャリンとしてもらえると幸いです。(しなくてもいいです) いただいたお金で白バラコーヒーを買います。なんならスタバで作業とかもしちゃいます。そうすることにより作品制作につながります。すばらしいですね。