アニメ感想 進撃の巨人 第87話「人類の夜明け」

今シーズンの最終話、「人類の夜明け」
相変わらずのクオリティで、とても面白かったです!

前半パートは、カットされていたミカサによる回想シーン。
前回の「エレンを殺せるか」というアニからの質問を考えると、タイミングはすごく自然だし、最終話にもピッタリで、素晴らしい改変だと思います。

リヴァイが子供に間違えられるシーンも忠実に再現されていて、久しぶりの日常パートだったので楽しかったです。

ミカサとエレンの会話シーンは、背景や音楽もロマンティックに絵描かれていて、めっちゃ素敵でした。
思ったよりもあっさりといった感じでしたが、自然な会話だからこそ後になってああいえばよかったと後悔するのが、リアルだなの思います。

思えばこんな風にエレンとミカサが二人きりで話すシーンってあったでしょうか。そういう意味でもいいシーンだなと思いました。

そして、難民たちと交流するシーン。
原作でも印象的で、大好きなシーンでしたが、アニメ版はさらに素晴らしかったです。

セリフはない1分半ほどのシーンですが、このメンバーでの絡みが幸せすぎて、素敵な音楽も相まってよかったです。

視聴者はこの後のエレンの行動やその結末を知っているので、ある意味未来を知っているエレンと同じような視点で見ることができます。

エレンはこれを見てよく泣かなかったなと。僕はサシャ、コニー、ジャンの楽しそうな姿を見て耐えられませんでした(笑)

その流れで、後半パートではエレンの語りが始まりました。
エレンの真意が明らかになっていくシーンで、何度見ても本当に素晴らしい構成だなと思います。

ヒストリアとの会話のシーンで、「憎しみによる報復の連鎖を完全に終結させる唯一の方法は、憎しみの歴史を文明ごとこの世から葬り去ることだ」というセリフがありました。

ここで思い出したのが、ヒストリア・エレン救出作戦の前の、エルヴィンとピクシスの会話です。
人類がたった一人になればこの世から争いがなくなるみたいな。

これが進撃の一つの大きなテーマですよね。
「敵と味方」という対立は、「巨人と人類」でも、究極的には「他人と自分」でも当てはまります。

本当に考えさせられることが多い作品ですよね。
大好きな主人公たちの幸せを、心から喜べないというのは、なかなかすごいと思います。

今回のラストは、第一話と完璧に対比されていました。
エレンたちが超大型巨人を始めてみたシーンが、今度はエレンが巨人サイドになって繰り返されました。
本当に素晴らしいです。

続きは来年になってしまいましたが、ここまでのクオリティを見せられると、いくらでも待てますって感じです。
完結編も楽しみです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?