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ハリファイバーの追悼 【デッキ紹介?】

はじめに

お久しぶりです。雨弓と申します。
前回の記事投稿からなんと半年以上の空白。その間遊戯王から離れていたわけではなく、むしろ活発にデッキを組み、決闘を繰り返していました。

記事を書いていなかったのは、それなりにデッキの数を組んだ中でも、文章に起こすに値する内容のデッキが生み出せなかったからです。日々デッキビルダーとしての実力不足を痛感しております。

前回のダックドロッパーのデッキも正直納得いかなくなってきました。自分から切り離されたもの、ここではデッキという名の自分の思考の具現がそうですが、そういうものは往々にして時間が経つにつれ次第に嫌悪とまではいかずとも少なからぬ違和を覚えるものです。

とか敬語口調で話していると文章が長くなりがち、という前回からの反省を踏まえ、ここからは少々砕けた物言いで書こうと思います。というかこれからずっとそうします。
なんだ、この気持ちは。まるで長らく「ママ」と呼んできた母親の呼称を「お母さん」に改める時のような気楽さと気恥ずかしさがある。

ともかくそうして納得のいくデッキを組めずにいる内に、その日はやってきた。

2022年6月12日に行われた、同年7月1日適用のリミットレギュレーションの発表。

そこで十字架に架けられていたのは、ついさっきまでいつもと変わらない笑顔を見せていたあのカード。

めちゃくちゃ口角上げて笑ってるように見えなくもない


ハリファイバーの消失


突然の別れだった。

昨日1人回しをしていた時にも、元気にデッキからチューナーを出力していた。たまに私がチューナーを素引きしてしまっても、笑って特殊召喚させてくれた。

コーラルアネモネ、軌跡の魔術師、ギガンティック・スプライト。はたまたシューティング・ライザー、フォーミュラ・シンクロン。彼は何にでもなれる、魔法のような存在だった。だから禁止になったんだけど。

ちょうど先日組み上がったデッキも、彼の力無しには今の形にはまとまらなかった。いつの間にかハリファイバーは、私の決闘人生になくてはならない存在になっていた。

何が言いたいかというと、ここまで私のデッキに直接的なダメージを与えた制限改訂は、私が決闘者となって以来初めてだったのだ。つらい。これが決闘者の通過儀礼かと、唇を噛み締めている。

先日のアナコンダ禁止は私には特に影響がなかったのだが、さすがにハリファイバー禁止では崩れるデッキもある。だって便利なんだもん。スプライトも出たし。

それを記念して(?)、私が最近組んだデッキのうちハリファイバーを使うものをここに供養しようと思う。前回のデッキ紹介記事は10,000文字とかいう家系ラーメンがひっくり返りス○バのフラペチーノが裸足で逃げ出すようなカロリーだったので、これまた反省を生かして今回はレシピ画像と主なコンセプト+αの紹介に留めます。


【捕食P鬼つええ! このまま逆らうやつら全員ブッ○していこうぜ!】

デッキを組んだのが大体いつ頃かわかってしまうデッキ名

《捕食植物ブフォリキュラ》と《捕食植物トリアンティス》を初動で揃え、P召喚ののちに2枚で融合して《捕食植物アンブロメリドゥス》を出すことで、ブフォリキュラがトリアンティス、アンブロメリドゥスがブフォリキュラを手札に回収し、毎ターンのP召喚を可能にするデッキです。その融合召喚成功時に確定でチェーン3まで組めるため、《サプライズ・チェーン》がめちゃくちゃ強いのが好きなところ。

アンブロメリドゥスは基本《捕食植物ドロソフィルム・ヒドラ》をリクルートしてランク5に繋げます。運がよければ場に3体のレベル5モンスターが揃い、《No.67 パラダイスマッシャー》による強烈なロックが決まったりもします。

サイドデッキは採用検討カードです。

デッキ名は言わずもがな。(ご存じでない方は「鬼つええ」とかで検索すると出ます)


【No Chance of Surviving】

最近組んだので、まだ改良の余地があると思っていた

《アーカナイト・マジシャン/バスター》を《バスター・モード・ゼロ》の効果によって自身のターン中に降臨させ、効果発動後にヴァレットギミックで破壊して展開することで、《アーカナイト・マジシャン》と《アクセル・シンクロン》から《A BFー神立のオニマル》をS召喚し6000打点を叩き込むデッキ。

かなり上述のコンボに寄せたデッキで、シンプルな構築にまとまっている。特に細かいギミックもなく、ぶっちゃけ何回か回したら飽きるかな、とも思っていた。

このデッキにおいて初動で《スプライト・エルフ》を絡めたハリファイバーの動きを初めて使ったのだが、さすがに全能すぎるな…とは思った。でも禁止にしなくたっていいじゃん。

サイドデッキは同じく採用検討カードです。

デッキ名はバスター・モードの英語版 “Assault Mode”とA BFの「アサルト」+「ヴァレット」ギミックということで、「仮面ライダーゼロワン」に登場するアサルトウルフという形態の変身音から。


【デッキ名未定】

制限改訂前日に組み終え、デッキ名を考えていたのだが…

《VVー真羅万象》と《VVー百識公国》を最小枚数のヴァリアンツカードで生かすため、《ライブラの魔法秤》を使って《ヴァリアンツの巫女ー東雲》のレベルを変動させ《ヴァリアンツGーグランデューク》を特殊召喚したり、レベル3と9を均してランク6を組み、《甲虫装機 エクサビートル》でお互いの墓地の任意のモンスターを魔法&罠ゾーンに展開するデッキ。

効果を使い終わった後は相手に利用されないよう、《禁忌の壺》のハリケーン効果や《メルフィー・ラッシィ》による《獣神ヴァルカン》のS召喚で2枚のフィールド魔法を手札に戻し、次ターンの《ゾンビキャリア》のコストに充てることで1枚ずつの採用でも毎ターンの活用が可能。

裏側表示のカードは、海外先行カードの《Sol and Luna》です。これがめちゃくちゃ強い。


さいごに

今回のデッキ3種は特に最近改良・構築したデッキであり、精神的にも経済的にもダメージが大きかった。特に経済的な方が。

こうして文章に起こして気持ちを整理したこともあり、露骨に遊戯王のモチベーションが下がったわけではないが、依然として不安が付き纏っている。

私はハリファイバー亡き後の遊戯王、「ポストハリファイバー」の時代を生き残ることができるのだろうか。思えばハリファイバーが私に与えたものは自由でもあり、枷でもあった。思い描く理想を叶える四次元ポケットは、その果てしない可能性とは裏腹に利便性のあまり視野狭窄をも引き起こす。ハリファイバーを失い、ハリファイバーから解き放たれた私は、まだ遠くどこまでも広がっている、そして広がっていくこのカードの宇宙に何を見るのか。


次回「とりあえず解門から初動考えるか」
デュエルスタンバイ!


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