ランドオルス・フロントライン 【デッキ紹介】
最終更新日時:2022/12/17
はじめに
地球も暑けりゃ遊戯王も熱い、とかいう挨拶はやや寒い。どうも、雨弓です。
ハリファイバーがご逝去あそばされた先月(2022/7)には現実の繁忙期も相まって全く納得のいくデッキが組めず、8月になってようやく形になったものが今回のデッキでございます。
このデッキは以前から使っていたものの改良品なのですが、リハビリがてらとてもシンプルなコンセプトのデッキに仕上げました。
やりたいこと
《ナチュル・ランドオルス》の横にウィッチクラフトを立てれば最強では?
それだけ。
それだけだけど、それだけだと記事としてマズいので、もう少し説明を加えます。
ランドオルスは手札の魔法カードをコストに相手のモンスター効果を無効にして破壊できるのですが、この効果にはターン1がついておりません。なにせナチュルなので。
とはいえ、速攻性がウリの魔法カードは基本的に手札に溜めておくようなものではありません。なのでランドオルスの要求する「手札の魔法カード」というコストは本来それなりに重い……のですが。
ここで登場するのがウィッチクラフトというテーマで、このテーマの通常・速攻魔法カードは共通効果により(条件付きで)エンドフェイズに手札に戻ってきます。
これをランドオルスのコストにせず何とするのか。
つまり、「ランドオルスのコストをウィッチクラフト魔法で賄う」ことが本デッキのコンセプトです。
さて、ではナチュル・ランドオルスとウィッチクラフトを盤面に並べるためにはどうすればいいのか。
実に簡単。
ナチュルとウィッチクラフトを使えばいい。
ふざけてなどいません。ナチュルとウィッチクラフトを使う。これはガチです。
デッキレシピ
なんの捻りもなく、ただナチュルとウィッチクラフトと相性の良いカードを積んでいます。
美しい初動ルート構築やテクニカルなピン挿し、トンデモシナジーによるコンボなど、デッキビルダーとしての矜持は今回に関しては犬に喰わせました。ハリファイバーが御隠れになられて半ばスランプに陥っていた私が、「とにかくデッキを作ったやつこそがデッキビルダー」を心中で復唱し続けながら構築したのがこちらです。
最新の通常弾「DARKWING BLAST」で登場したナチュルの新規がとんでもないパワーカードで、特に《ナチュル・モルクリケット》にさえアクセスできればナチュルは勝手に動いてくれます。《ナチュルの春風》でランドオルスを含むナチュルの蘇生などが可能なのも強力。具体的な動きについては割愛。
ウィッチクラフトは手札に来たそばから普通に場に出して普通にリクルートしていきます。これも普通にウィッチクラフトの動きをするだけです。割愛。
デッキがあまり凝った内容ではないので、世に出す自信が無いのを隠すようにだんだんと内容が粗雑になってきました。急ぎましょう。
メインデッキのカテゴリ外カード
みんな大好き《マジシャンズ・ソウルズ》は、コストにした魔法カードを回収可能かつ高レベルの魔法使い族を擁するウィッチクラフト、《ナチュルの神聖樹》を墓地へ送るとナチュルカードをサーチできるナチュルの両者と相性がよいので採用。
《憑依覚醒 デーモン・リーパー》は、召喚条件を整えやすい上に《ナチュル・コスモスビート》を蘇生させることでランドオルスに繋がるので採用。現時点では憑依魔法罠は採用していないが、《ウィッチクラフト・ピットレ》が《憑依連携》に対応しているので、魔法罠での妨害を考えて1枚挿すのもアリかもしれない。
魔術師永続魔法は、再演がウィッチクラフトやランドオルス、ソウルズのコストにして強いのと、ランドオルスがカバーできない魔法罠に対処するために採用。
EXデッキ
ウィッチクラフトがEXデッキにほとんど頼らない&ナチュルも一部のシンクロ体しか使わないということで盛大に枠が余った結果、よく考えずに強そうなモンスターを詰め込んでしまいました。実際強い。特徴的な部分だけピックアップして解説。
《飢鰐竜アーケティス》は、最初にモルクリケットから動くことを想定して採用。具体的には、リクルートしたカメリアが棒立ちでは厳しそうな場合、春風でモルクリ蘇生→アニマ変換やソウルズでデーモンリーパーに繋ぎ、リーパー+カメリアで出せる9シンクロで1妨害を構えたい時。ドロー加速の他、コストにして強い魔法罠が多いので破壊効果も強く使いやすいのが○。
《LL—プロム・スラッシュ》は、モルクリやソウルズなど盤面に余ったレベル1で相手の魔法罠に触りたかったため採用。面白そうだから入れているが、正直フェニックスでいいんじゃないかと思っている。一応、天獄の王などの破壊耐性をすり抜けてバウンスできるという差別点はある。
12/17追記結局抜けました。(身内の)環境においてそこまで伏せが厚くなかったのと、なんだかんだバイスマスターの破壊効果や魔術師永続魔法で事足りる場面が多かったため。
《ゴヨウ・ガーディアン》や《転晶のコーディネラル》などコントロール奪取系のカードがちらほら見えるのは偶然です。枠が余ったので半分考えなしに入れました。強いて言えばゴヨウはせっかく地チューナーが確保しやすいデッキだから、コーディネラルはアニマと合わせて位置を考えるストレスを相手に与え試合を有利に進められるから、という理由でそれぞれ採用しています。
12/17追記
ゴヨウは抜けました。特に言及がなかった《ナチュル・パルキオン》も同時に入れ替えたのですが、理由はどちらもこのデッキで6シンクロを出す場面がほとんど来なかったからです。適当にexを考えるのはやめよう、と反省。
一方コーディネラルはたまに相手の悲鳴が聴けるのがたまらないので続投です。
おわりに
〈長文警報発令〉長ったらしい文章が苦手な方は直ちにスクロールを行ってください〈長文警報発令〉
このデッキは改良品と最初に言った通り、元々は私が遊戯王を始めて最初に組んだコンセプトデッキが基礎となっています。当初は《ブロックドラゴン》で《ネメシス・キーストーン》や《ジャイアント・レックス》と一緒にデーモンリーパーを除外し、アニマを絡めて毎ターンリーパーを着地させるというループコンボがデッキの基軸でした。しかしデッキのパワーがブロドラに依存しすぎていたり、肝心のループの必要性が薄かったりと、遊戯王を学んで新たなデッキを組むたびに納得がいかない部分が目立ってきてもいました。そもそもそのデッキにはアニマを使い回すために《ウィッチクラフト・パトローナス》及びウィッチクラフトの面々や《ナチュル・ランドオルス》は存在していたのですが、バロネスや承影などのより強力なシンクロ体の影に隠れてしまい、これらはサブプランの一つに留まるばかりでした。そこで、このウィッチクラフトとランドオルスのコンビに焦点を当て、内容を特化させて作り替えたのが今回紹介したデッキというわけです。この記事を書きながら、あの頃と比べて私も少しは成長したな、という実感を覚えています。
〈長文警報解除〉安全が確保されましたので、これ以降は安心して記事の続きをご覧ください。
読み飛ばした方のために端的にまとめると、「最初に組んだコンボデッキを経験を積んだ今の私が作り直したデッキ」がこのデッキです。個人的には非常に感慨深いものがありますので、読者の皆様も是非共感してください。
デッキ名「ランドオルス・フロントライン」は、「ドールズフロントライン」というソシャゲと響きが似てて洒落てるしカッコいいかも、と安直に付けました。ちゃんと少女(ウィッチクラフト)も戦ってるし。ちなみに昔インストールして1日でやめて以来やってません。すみません。
記事を書くのも3回目ということで、さすがにそろそろ慣れてきてほしいものです。が、慣れません。読者の皆様の反応が私のメンタルの命綱ですので、スキやコメントをお待ちしております。また質問やアドバイスがございましたら、コメントやTwitter(@sh_rainbow4810)の固定ツイートにある質問箱などへお気軽にお申し付けください。
今回も最後までご覧いただき、ありがとうございました。またお会いしましょう。
12/17追記
デッキを回してみて、ナチュル側でしか動けない場合にリソースが早々に尽きてしまうパターンが多く、その他の場面でも全体的に持久力が不足していると感じたため、《一撃必殺!居合いドロー》を2枚追加。落ちて強い・戻して強いカードがどちらも一定数あるので、かなり強く使えています。
また適当にシンクロを突っ込んでいたexも調整し、アウスやセレーネ、クルヌギアスを追加。ナチュル周りでとっ散らかった盤面はシンクロではなく高リンクにまとめた方が強いと気づきました(というよりカメリア+モルクリで出せる5シンクロにナチュビ以外まともなモンスターがいない)。
デッキにハマる新規カードが来ない限りはこの形を維持すると思います。これが来ないと動けない、これが除外されると機能不全、などの致命的な穴がほとんど無い点がとても気に入っており、勢いで組み上げた割にはまとまったデッキになったのではないかと自画自賛しております。
では追記もこのあたりで失礼します。