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知って欲しいと別に知りたくないのミスマッチ

昨年の仕事納めは大学の仕事で中高生と企業見学に行きました。
大学の仕事というのは女子中高生を対象にした理系進路選択支援プログラムというもので国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)の事業の採択を受けて宮崎大学が行っており、私は昨年6月よりそのコーディネーターをしています。

この事業については改めて書くとして、企業見学は理系出身の女性技術者が活躍している会社で施設を見学したり、社員の方と交流したりという形で行われました。12月中に3社行き、個人的にはどこも興味深く知らないことも多く知ることができて勉強になったのですが、運営側の視点でいくとなかなか難しかったというのが本音。「知って欲しい」が強くて「知りたい」が弱い場合のアンバランスの難しさを改めて感じたのでした。

企業の新卒採用の支援の仕事をしていたときも、大学と高校生を繋ぐ高大接続の仕事をしていたときも、宮崎に移住して地方創生に触れるようになった時も感じたのですが、選ばれる側が「知って欲しい」と強く思っている一方で選ぶ側はそれほど強く「知りたい」と思っているわけではありません。

もちろん、強い希望があればその選択肢については「知りたい」と思っていますが、多くのもっと選ばれたい側にはそのように思っている人は少なく、関心の薄い人にどう知ってもらうかという点でミスマッチが起こるのです。

「知りたい」と思っていない人に知ってもらうためには、その対象について知る以外のメリットを提示できないといけません。何かの知識やスキルが得られる、試験に有利に働く、何かがもらえる、選択肢は様々ですが、ターゲットとする人の興味関心に合っているかが重要です。
この事業で言えば女子中高生(しかも理系・工学系に進んでくれる可能性のある女子中高生)の興味関心をいかに見出すか、悩みは尽きません、、、


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