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第10回:「板橋区立中央図書館」

こんにちは!
淑徳大学 人文学部 表現学科 杉原ゼミの加藤です。

今回紹介するのは「板橋区立中央図書館」です。
私たちの通っている淑徳大学 東京キャンパスからも徒歩約10分と気軽に行ける場所にあります。私は過去に数回行ったことがありますが、なんといっても絵本の冊数がほかの図書館よりも多いところが大きな魅力の1つです。1階にはイタリアのボローニャから寄贈された絵本を中心に、世界約100か国、3万冊、70言語の絵本を所蔵しているいたばしボローニャ絵本館があります。
https://www.city.itabashi.tokyo.jp/library/bologna/index.html

第29回ボローニャ・ブックフェアinいたばし
世界の絵本展

8月14日(土)~8月29日(日)に「第29回ボローニャ・ブックフェアinいたばし 世界の絵本展」が開催されています。(詳細)
https://www.city.itabashi.tokyo.jp/library/bologna/fair/2000287/2000523.html

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広松 由希子先生 講演会 

8月13日(金)にプレオープンイベントとして開催された広松 由希子先生(絵本評論家、翻訳家)の講演会に、ゼミの杉原先生と参加してきました。
私は事前に広松 由希子先生のことを詳しく存じ上げず、評論家という肩書きから難しい話をされると思って緊張していました。けれど、冒頭から「コロナ禍ということもあって図書館スタッフさんの方がエプロン外して参加するぐらい人が少ないんじゃないかなって思ってました(笑)」と、会場を和ませるユニークなトークから始まりました。

絵本にまつわる面白いお話をたくさん伺いましたが、特に印象深かったのが『ヒキガエルがいく』という作品のお話です。
私は絵本や小説などの”翻訳”はただ書かれた内容をほかの言語に移し替えることだと思っていました。
しかし、広松 由希子先生のお話では「絵本のフォントで読み方は変わる。絵本の翻訳は声に出して読むことも意識して絵に合わせることも大切。それは字の大きさ、間、雰囲気など様々なことを考えなくてはいけない。擬音は国によって聞こえ方表し方が違うのでとても苦労した。」ということでした。
絵本の翻訳は、私の思っていた単純なものではなく、作家の意図や読者の読み方について深く考え、作品の細部にまで目を配る精神力の必要な作業なのだと、考えを改めました。

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(パク・ジォンチェ作 申 明治/広松 由希子 訳 岩波書店)
https://www.iwanami.co.jp/book/b454629.html

広松 由希子先生は2010年のイタリア・ボローニャ国際絵本原画展をはじめ、数々の国際絵本コンペで審査員を務められています。2021年イタリア・ボローニャ国際絵本原画展については以前に私が取材してnoteに書きましたので、こちらもチェックしてみてください。


世界の絵本展だけではなく、板橋区立中央図書館には素敵なカフェやテラスも設置されており、雰囲気の良い快適な環境で、気軽に利用することができます。ぜひ利用してみてはいかがでしょうか。

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板橋区立中央図書館・いたばしボローニャ絵本館
東武東上線「上板橋駅」北口より徒歩7分
国際興業バス「教育科学館」下車徒歩3分

〒174-0071
東京都板橋区常盤台四丁目3番1号

電話番号:03-6281-0291

公式ホームページ
公式ツイッター
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公式インスタグラム
広松 由希子

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