北陸道3 親不知宿→魚津宿
新潟県から滋賀県まで北陸を縦断する道は、北陸道・北国街道・加賀街道、様々な呼び方があります。
2024年夏の歩き納めは、日本海側の文化を感じながら、猛暑・台風・心身、三つ巴の戦いをしながら北陸道を南下します。
極限状態の真夏日の、歩き方ノウハウが散りばめられた記録をお楽しみください。
2024.08.21
1.親不知宿
旧国道が現在は遊歩道になっているのでそこを歩きます。
朝から絶景の連続で、幸せいっぱいです。
快適な遊歩道が終わってしまい、また恐ろしい国道を歩くことになります。
朝の海の景色は波が穏やかで、心地よいです。
洞門歩き方。
上の画像のように完全に人の歩くスペースが完全に無くなっている箇所が所々にあります。恐怖でしかありません。
幸いに、同門に車が入ると大きな音がしてくるので、その音で車が来るタイミングを予測します。
それでは、車がいざ来たらどこに逃げるのか。
車が近づいてきたら、上の画像のようなスペースに車が来たら逃げ込み、通り過ぎるのを待ちます。
このようなことを繰り返しながら同門の中を進んでいきます。
上の画像のように片側交互通行になってるととても歩きやすいので快適です。
2.市振宿
親不知付近は崖の上を歩いていたので、どことなく地に足がついてない感じでした。
市振宿に入って、ようやく地に足を付けて歩けるようになった気がします。
市振宿に松尾芭蕉が泊まったそうです。
市振の関は、江戸時代に設けられた全国五十三関所の中でも、重要二十三関所の一つでした。
関所があった当時の榎がまだ残っております。保存に携わってきた方々に感謝。
果物や野菜の露店みたいに、ヒスイの看板があります。
ヒスイ売っているのでしょうか?
3.境宿
富山県に入りました。
境川の上旬の眺めは、北アルプスの山々の稜線を思い起こさせるような美しさ。
境関所跡。
またもや関所があります。
加賀藩が独自に構えた関所跡で、藩が独自に構えた関所としては随一の規模。
東海道の新居・箱根、中山道の福島・碓氷の四大関所に匹敵する規模でした。
1つの交差点の周りに、たら汁の店が4件もありました。
只今の時刻は午後08:01、まだ開店前なので食べられません、たら汁が気になります。
4.宮崎宿
新潟県の糸魚川から始まった翡翠海岸。このまま南下するとどこまで続くのでしょうか。
このクランクの道路標識を見ると、間も無く桝形が登場。街道マニアの人はドキドキしてきます
参拝して振り返ると、建物の間の奥に水平線が見える。
海沿いの神社ならではの美しい景色です。
日本海が綺麗です。
もう少し進んだら富山湾、おいしい魚がたくさんいるあの海です。
5.泊宿
親鸞聖人の御腰掛石。
鎖で囲まれており、座れる雰囲気ではなく眺めるだけでした。
腰掛石と言えば、東海道の袋井市木原にある、許禰神社に家康の腰掛石がありました。座って良いものか悩んでいると、掃除をしていた元気な爺さんが、遠慮しないでどんどん座れと、写真を撮ってやるから、ガッツポーズしろと、こんな写真を撮られてしまいました。
家康よりも元気な爺さんから力を頂いた感じでした。
旅は不思議なもので、こういった一瞬の人とのふれあいの方が、絶景やおいしい料理よりも覚えていたりします。
東海道袋井市、元気な爺さんと出会った時の記録はこちら↓
御庚申様の周りに積まれた白い石、立山連峰から流れついて、付近の川や海岸に転がっている石だと思われます。
脇子八幡宮。
木曽義仲が大勝利を収めた、源平合戦の戦勝祈願が行われた神社。合戦の舞台となる倶利伽羅峠は、富山・石川の県境にあり、この先歩きます。
驚いたのがガラス窓に覆われた拝殿。
初めて見ました、雪国の知恵と工夫なのでしょうね
泊宿の中心部に入ると、和菓子屋さんが軒を連ねています。
街道を歩いて気がついた事、和菓子屋さんの数とお寺さんの数は一致します。
ただいまの時刻は10:07。
ようやく朝食にありつけました。
店内はご近所の方々で大賑わい。いいお店でした。
五叉路。
この先富山市内に入る手前で渡る黒部川がかつては幾度となく氾濫したため、最短距離で富山宿に向かえる黒部川河口付近を通過する海側の道が整備出来ず、内陸部を通る街道が整備されました。
その別れ目がこの五叉路。
近年は黒部川が荒れることもないので、海側の道を行きます。
おそらくこの付近から魚津宿まで、日本海と暫しのお別れ、寂しくなります。
6.入善宿
大豆畑。
畑の中を歩くと枝豆の香りがします。当たり前と言えば当たり前ですが、不思議な気分でした。
またもや、角刈り生垣の家がありました。同じ職人さんなのでしょう。
公民館の日陰で小休止。
コンビニやスーパーが入ったらエアコンで体を冷やすのですが、5キロ以上店舗が無く、これ以上体温が上がると危険なので、暫し日陰で体を覚まします。
灌漑用水の両側は桜の木、咲いている時期に来てみたいです。
7.黒部川宿
ただいまの時刻は14:28。
昼食のタイミングを逃してしまい、この先にあるラーメン屋さんを目指し、それを目標に頑張って歩いてます。
これはショック、Googleマップでは16:00閉店でしたが、信じ切ってはいけませんね。
黒部川下流を眺めると、彼方に能登半島が見えました。
案外と近いのですね。
コンビニエンスストアで普通にます寿司売っているのですね。
8.三日市宿
西に傾きかけた太陽を浴びて、富山湾がキラキラと輝いてます。
こんなに派手なアーチゲートは見たことありません。裏側には電光掲示板が付いてます。
北陸街道は、親鸞聖人ゆかりの史跡が多く残っています。
八心大市比古(やごころおおいちひこ)神社。
長い名前です。日本一長い名前の神社を調べたところ、奈良県明日香村にある、飛鳥川上坐宇須多岐比売命神社が一番、倍の文字数ありました。
黒部市には灌漑用の水路が町中に張り巡らされてます。
立山連峰がようやく顔を出しました。
富山県内に入ると、立山連峰から流れてきた綺麗な水が、あちらこちらでキラキラと流れています。
8.魚津宿
ピラミッド型の建物。
パチンコ、ジャラン魚津店。
今日は思い通りに歩けない一日でした。
気を取り直して夜のパトロールに出かけます。
魚が美味しいですね。
近所の人が集まるお寿司屋さんで少し飲んで、今夜は早めに寝ることに。
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