東海道 復路2 (京街道)枚方宿→大津宿
31年前、卒業旅行で東海道を江戸日本橋から京三条大橋まで歩いたので、今回は江戸に向けて歩きます。
調べたところ、大坂高麗橋が起点の様なので少し長めの、東海道"五十七次"の独り珍道中を始めます。
2022.11.11
1.橋本
昨夜道に迷って橋本の街並みを歩いてなかったので、少し戻り散策すると、味のある建物が多く残っていました。
淀川に寄り添う様に佇む橋本の街を、伏見に向かって歩みを進めます。
朝陽を浴びながら東に向かいます。
中山道で京都を目指し朝陽を背にして歩いていた時は、逆に歩くとさぞかし眩しいのだろうなぁ、と思っていましたがその時が遂に来ました。
2.三川合流地点
よく上空写真で目にしていた、木津川・宇治川・桂川三川合流地点を橋で渡りながら、往時の人々はこの雄大な風景の中を船で渡り、どんな景色を目にしていたのか、想像しながら歩いてました。
今日も平日に歩いているので、小学生の登校時間と重なります。
高学年の児童が、低学年の児童を見護りながら登校する姿、全国どこに行っても同じ光景が繰り広げられ、微笑ましくなります。
3.淀宿
競馬場は広いです。
正門前のモニュメント前から、第1コーナーのパトロールタワー付近まで歩いて30分位かかります。工事中のスタンドは要塞の様で、競馬場のスケールの大きさを外から実感しました。2024年3月に完成予定。
気のせいかもしれませんが、住宅の玄関の扉が、引き戸が多い様に感じました。京都だからでしょうか。
川の流れが何度も変わっていたのでしょう、街道の跡形が無い単調な道のり、しばらく宇治川の堤防上の道路を進みます。
4.伏見宿
伏見の中心地に入りました。
堀が張り巡らされていて、十石船が観光客を乗せて遊覧中、楽しそうです。
様々な街道を歩き多くの蔵元を目にしましたが、伏見宿は別格。
全国に流通してテレビCMで見たことがある蔵元が少なくとも3つもある事に驚き、さらにその中でも、月桂冠の敷地の広さには度肝を抜かれました。
伏見酒造組合のホームページによると、酒蔵・蔵元の数は22もあります。
伏見は日本の三大酒どころのひとつ、残り二つは、兵庫県の灘と広島県の西条。
5.京の郊外
京都市内は観光で訪れてますが、郊外はあまり訪れる機会がありません。
狭い道路に電柱が建っていて、それでいて結構な交通量、時々バスも走っていて、よそ見しながら歩いていると車に轢かれそうになります。
坂を昇り閑静な住宅地の中を進みます。
街道らしい雰囲気ではありませんが、京風な建物が沢山あるので飽きる事はありません。
京都タワーが遥か彼方に、京都の街中に少し近づきましたが、徐々に離れていき、名神高速としばらく並んで進みます。
京都にぶどう園があるのですね。
6.奈良街道
京街道を歩いていると、"御旅所"と呼ばれる場所が何箇所かあります。
様々な街道を歩いてきましたが、石柱などに”御旅所”と刻まれているのを目にしたのは初めて。神輿などで神様が休憩する場所を表しており、響きが美しい綺麗な日本語ですね。
名神高速道路・国道1号・東海道新幹線、大動脈と立て続けに交差します。
時代が変われどこの付近は交通の要衝なのですね。
7.髭茶屋追分
髭茶屋追分。
東海道との合流は突然現れます。
同じ様な光景は、北国街道を歩いて中山道と合流した時と、三国街道を歩いて北陸道と合流した時と似ており、突然何の前触れもなく、あっさりと追分は現れます。
滋賀県に入りました。
さぁ大津宿まであと少し、日が暮れるのが早いので、急いで向かいます。
8.逢坂
日本一のうなぎの”かねよ”。
余程混むのか警備員さんが2人もいました。きんし丼と呼ばれる、うなぎと厚焼き卵が乗った丼が名物。
逢坂の前後に蝉丸神社が三つあり、坂の上から順に、蝉丸神社・関蝉丸神社上社・関蝉丸神社下社となってます。
蝉丸というと、子どもの頃お正月に従兄弟たちと百人一首坊主めくりをやった時、坊主の中で圧倒的な存在感でした。確か蝉丸引いたら全て持ち札を取り上げられた気がします。
9.大津宿
札の辻で本日は終了。
北国街道との分岐点でもあります。興味がある街道のひとつ、いつか歩くのでしょうね。
10.三井寺
日が暮れる直前の三井寺。
平日なのでさほど混んでおらず、落ち着いたひととき。金堂の中で撮影禁止でしたが、閻魔大王の貫禄に圧倒され、戻って二度見しました。
膳所駅前で、たこ焼きを食べてて、ふと我に帰ると、ここは大津でした。帰れなくなるので20時頃に切り上げ岐路に。家まで遠いですね…
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?