東海道 復路6 土山宿→亀山宿
31年前、卒業旅行で東海道を江戸日本橋から京三条大橋まで歩いたので、今回は江戸に向けて歩きます。
調べたところ、大坂高麗橋が起点の様なので少し長めの、東海道"五十七次"の独り珍道中を始めます。
2022.12.04 後編
1.土山宿
道の駅で昼の腹ごしらえをして、小雨の中鈴鹿峠を目指します。
東海道歩き始めて4日目にして初めての雨。冬の雨は辛いので、ひどくならない事を祈りつつ…
安藤広重の代表作「春の雨」。
縦に描かれた雨の線が、絵のバランスを崩す事なく、雨の強さを見事に表現している印象がある絵でした。
その絵の舞台に立てる幸せを実感、冬の雨がつらいなどと、小さい事言ってられませんね。
土山宿に入ってから、ずっと続いていた茶色の路面舗装はここまで。街道歩きで一番道に迷わないのは、間違いなく路面の色分けで、とても助かりました。
主要な街道・脇往還などの路面舗装が、土山宿の様になる日がいつか来ると信じてます。
ひょっとしたら、この付近が国道1号で1番交通量が少ない区間かもしれません。日曜日の昼過ぎとはいえ、適当に撮影した道に自動車が映っていない事に、編集しながら驚きました。
2.猪鼻村
猪鼻村。
時が取ったかの様に、街道沿いに家々が立ち並んでます。
建物は近代風ですが、家々の間隔が往時の状態に近い様な感じでした。
3.鈴鹿馬子唄🎶
第2名神が空を覆っています。
安藤広重がこれを観たら、どの様に描くのか、タイムマシンで招待したくなりますね。
鈴鹿馬子唄🎶
坂は照るてる
鈴鹿はくもる
あいの土山
雨が降る
いい唄ですね。
4.鈴鹿峠
鈴鹿峠は378m、峠というほどの道ではありませんでしたが、山賊が出たりしていた様なので、旅人は命懸けで歩いた事と思われます。
急な坂道の途中に芭蕉句碑が、何の説明看板もなく置かれてます。
ほっしんの
初にこゆる
鈴鹿山
5.坂下宿
この付近がかつての坂下宿の中心地でしたが、1650年の洪水で流され、東に1km付近に移ったと記録されてます。
坂下宿は集落も残っておらず、脇往還の小さな宿場町の様な雰囲気でした。
鈴鹿峠の下り坂も終わり、いよいよ関宿に。
タイムスリップが楽しめそうで、楽しみです。
6.関宿
中山道の奈良井宿の様な雰囲気です。
30年前の20代前半に、旧東海道を歩く文庫本サイズの本を片手に東海道を江戸から歩いたはずなのに、こんな素晴らしい街並みを、何ひとつ覚えていない自分が情けなくなってきました。
覚えているのは15日間で完歩したこと、三条大橋を目指すことしか考えておらず、風景など見ていなかったのでしょうね・・・・。
格子窓の家が多く、二階部分は虫篭窓やアーチ状の窓など、家々が個性を発揮し美しさを競っている様で、飽きることがありませんでした。
7.正月飾り
和風建築に正月飾りが似合います、今年もあと僅かですね。
自転車で西を目指す若者とすれ違いました。
素敵な人生を歩んでください。
関宿の長い街並みを歩く事45分、日がすっかり傾き、気温がぐぐっと下がってきます。こんなに長い距離の古い街並みが続く宿場町は、なかなかお目にかかれません。程よく観光地化されており、とても歩きやすい宿場町でした。
夜のおともに購入した四日市市・宮崎本店日本酒「宮の雪」。
全国の居酒屋で目にする、キンミヤ焼酎の蔵元のお酒でした。
さて、疲労が蓄積してきましたが、明日元気があれば桑名を、無理でしたら四日市を目指します。
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