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本当に効果のある中国語の発音練習とは?

今年に入ってからずっと、中国語の発音矯正のレッスンを受けています。

私は今年から、中国語の学習コーチとして仕事を始めたばかりですが、私自身は中国語そのものを教えることについて、何も教育を受けたことはありません。

例えば、
大学で中国語を専攻したとか、
留学して「対外漢語」、つまり中国語を母国語としない人に向けての教授方法を学んだとか、
中国語の教員免許を取得したとか、

そういう経験は一切ありません。

それが自分にとっては一種のコンプレックスでもあり、弱みでもありますが、逆に強みでもあると考えています。

とはいえ、自己流でやってきたものについては、治したい。

特に「発音」は、耳から学んだことと、音の出し方を本や動画から学んだだけだったので、ちゃんと「正しい姿」を理解しておく必要がありました。

私、自分で言うのも何ですが・・・

耳がいいんです !

子供の頃から音楽をやっていたからかもしれませんが、音の聞き分けとか得意です。

絶対音感も有ります。

だから、かどうかは分かりませんが、聞こえてきた音を、そのまま再現することが、割と簡単にできます。

なので、学校で英語を習い始めた時も、

「発音いいねー」

と言われることが多かったです。

例えば「It is」って、
ネイティブが発音すると、音がつながって「イリィズ」のように聞こえるのですが、
それをそのまま再現できたので、「らしい発音」ができていたのです。

そんな風なので、中国語を習い始めた時も同じでした。

テキストには、口の形とか、舌の位置とか、図入りで説明してありますが、そういうの読むのは面倒くさいと思うタチなので、
(それに、本に書いてある舌の絵って、わかりにくくて……汗)

説明を読むのはそこそこにして、もっぱら聞こえてきた音を再現することに注力していたのです。

まぁ、オウムとか九官鳥とかと同じ・・・かもしれません。

当時の私は、口の形や動き等を理解せずに、ひたすら音の再現を心がけました。

でも、人に教える立場としては、それではダメなんですよね。

きちんと正しい姿を示さなければならないと思っています。

実際、発音矯正のレッスンや中国語の発音に関するセミナーなどを受講していくうち、私が発音に対して、如何に間違った思い込みをしていたかが本当によく分かったのです。

それまで私は、「発音の練習」って、

「音を真似る」「音を似せる」ことだ

と思っていました。

でも、違ってました。

口の形、舌の位置、息の出し方……。

それぞれの「正しい姿」を再現できてこその音なんだな
ということに気が付きました。

「音」に対しての過信があったがために、
「正しい姿」を知ることを怠っていたんだと思います。

発音に限らずですが、語学の道のりは長いし、
深堀りし始めたら、本当に深い。

ようやく自分の思い違いに気づいて、正しい姿を自分の体にインストール中です。

発音練習って、地味だし、どうやって練習したらよいのか、なかなか分からない という印象があります。

私はもし、「どんな練習をすればよいか?」と聞かれたら、
今ならこう答えます。

お手本の「音」を真似て再現するのではなく、
お手本の「音の出し方」、つまり、口の形、動き、舌の位置、息の出し方 等々を再現するように練習するのが、効果の出る練習です と。

でも、これはなかなか一人では難しいものだと思います。

そんな時、分かりやすい言葉で、分かりやすく説明できるように、
自分自身をたたき台にして、正しい音の出し方を研究中です。

真面目にやると、深い呼吸は必要だし、顔の筋肉痛くなるしで、一種のトレーニングのようです。

そして、これは中国語に限らず、他の言語でも同じなんだろうなと思います。


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