#非正規春闘2023 アマゾンの倉庫で働く組合員が、本日から1週間ストライキを行います

全国のAmazon倉庫などに労働者を派遣している派遣会社「マスタッフ」に雇用されている、Amazonのフルフィルメントセンター(物流拠点)で働く労働者が総合サポートユニオンに加入し、10%の賃上げを求めて今日3月13日(月)より1週間、ストライキを行うことになりました。

組合員が書いたnote


生活不可能な賃金水準と過酷なノルマ


 現在、急激な物価高騰により、実質賃金の低下が進んでいます。昨年12月には、昨年同月と比べて消費者物価指数が4%上昇し、今後光熱費や食費を中心にさらなる物価上昇が予想されています。
 そんな中、今回交渉に踏み切ったAmazonの物流倉庫で働く組合員は、時給1150円で働いており、フルタイムで働いたとしても月給は18万円にしかなりません。この賃金水準では到底生活は成り立たちません。
 それに加え、工場では8秒に1つのペースで棚に荷物を詰めなければならないなど過酷なノルマが課され、生産性が厳しく管理されています。倉庫労働者の間では、休みなく重い荷物を運ぶために腰痛が多発していますが、有効な対策はほとんどとられていません。
 そこで私たちは、雇用主であるマスタッフに対し、雇用するすべての非正規雇用労働者の賃金を10%引き上げるよう要求しているほか、派遣先である日本通運、そして業務委託元であるAmazonに対しても、賃上げのために対策を講じるよう求めています。

話し合いに誠実に応じない派遣会社


 私たちは2月28日にマスタッフに対し要求の申し入れを行い「書面で回答するように」と求めました。
ところがマスタッフは書面での回答を期日までに用意せず、説明も行いませんでした。
3月10日に行われた団体交渉では、マスタッフは「賃上げの予定はない」と回答しました。その一方で、賃上げができない理由の十分な説明や、賃上げに向けた具体的な対策についての説明は一切されませんでした。その態度からは、実質賃金の急激な低下が進む中で、自らが雇用している労働者の生活が成り立たなくなっていることに対する危機感が微塵も感じられません。

交渉の場に出てこようとしないAmazonと日本通運


 サプライヤーであるAmazonや、派遣先である日本通運には、インフレに対応した賃上げを派遣会社に実施させ、自らの工場で働く労働者の生活を守る社会的な責任があります。
ところが、アマゾンジャパンは、「直接的な雇用関係がない」として、話し合いすら拒否しています。日本通運に至っては、要求書に対する回答は一切なく、無視を続けています。

1週間のストライキ


 派遣会社、および派遣先やサプライヤーであるAmazonが誠実に交渉に応じようとしない現状を受け、組合員は3月13日(月)から17日(金)までの間、ストライキを決行します。このストライキは、労働組合の要求に誠実に向き合わず、賃上げを拒否する会社への強い抗議と、賃上げが実現されるまで闘い続けるという強い決意を示すものです。
 これに加え、今後はメディアやSNS等を通じた社会発信や、全国のAmazon倉庫で働く労働者の組織化を進め、引き続き賃上げを求めて闘いを広げていく予定です。

ビラ配りや映像制作、情報発信を通じてこの取り組みの支援をしたい方、アマゾンで働く方で賃上げを求めたい方は、総合サポートユニオンまでご連絡ください。

総合サポートユニオン
電話番号:03-6804-7650
(平日17~21時/日祝13~17時 水曜・土曜休み)
メール:info@sougou-u.jp
webサイト:https://sougou-u.jp/

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