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【#広尾学園】Aさんや私たちの取り組みに対して、多くの応援の声が寄せられています!

今年5月、東京都港区にある広尾学園で非常勤講師として働くAさんが私学教員ユニオン(労働組合)へ加入し、労働環境改善を求める団体交渉(労働環境改善に向けた話し合い)を学校へ申し入れました。

Aさんの要求は、定年後再雇用の際の差別や非正規雇用の待遇改善、タイムカードの導入、休憩未取得、未払い賃金などの改善です。団体交渉に至る経緯は以下の記事にまとめていますので、ぜひご覧ください。

上記のブログ記事やSNSでの情報発信をきっかけに問題を知った多くの卒業生や元教員の方々から応援のメッセージをいただきましたので、まずは本記事において一部ご紹介したいと思います。今後、お寄せいただきましたメッセージは随時紹介させていただきます。

ぜひ、みなさん、Aさんの闘いへの応援メッセージを以下のメールアドレスまでお送りください。よろしくお願い致します。

メール:soudan@shigaku-u.jp

◆卒業生や元教員の方からの応援メッセージ

①卒業生
・Bさん
母校の担任の先生が戦っています。
担任ではない時も相談に乗っていただく機会があり、大変お世話になりました。

私は中学受験をし、母校には6年間通いましたが、常勤の先生だけでなく、非常勤の先生にも大変お世話になりました。しかし、在学中いつの間にか非常勤の先生が母校を辞めてしまう現実を見てきました。とても寂しかったのを覚えています。どうか先生方の待遇が改善されることを祈っております。

・Cさん

私は先生、生徒関係なく全員が安心して学校生活を送れる学校になってほしいと願います 。

・Dさん

お世話になった先生方が、何不自由無く働けるような労働環境が整っている学校になってほしいと願います。

・Eさん

校訓として「自律と共生」を掲げていますがそもそも教員たちが「学校からの不当な支配に対する自律」、「学校に対して教員たちで一丸となって対抗する共生」が出来ていない状況です。このような矛盾を教員たちに押し付け、自分達は上から団体交渉を拒否する。一日でも早くこのような体制が改善される事を心より望みます。

②元教員
・Fさん
以前非常勤として働いていた者です。学校の改善を求めることを学園批判と短絡的にとらえ、人事で報復するかのような扱いは理不尽です。いつからこんなことになってしまったのでしょうか。

・Gさん

不遇な環境を嘆くことは誰でもできますが、今、そしてこれから働く教員のためにも常に動き続けていらっしゃる先生には頭が下がる思いです。先生方が活気ある学校になることで生徒にも還元され、ゆくゆくは学校全体がより良いものへと変わっていくはずです。そんな先生の勇気ある行動を全面的に支持します。

実際に働いてみて、学園の経営に都合の良い方針、また都合の良い人を大事にするような、そんな学校でした。都合の悪いことは全てひた隠し、管理職も教員のことを考えるよりは学校経営、「広尾学園ブランド」の維持が最優先でした。勉強熱心で素晴らしい生徒が多い学校ですが、それを育てる先生方の福利厚生面含め管理職がきちんと土台を固めなくてどうするのだろうと疑問に思います。

最後に、学園で働く全てのスタッフ、生徒のためを思い動き続けてくれている先生の再雇用について、学園側が納得のいく回答と、ここまで尽力してこられた先生に誠意ある対応を強く求めます。

◆学校は早期に団体交渉を開催してください


残念ながら、現在も学校との団体交渉開催は不透明な状況です。

5月2日の団体交渉申し入れ後、学校側は、定年後再雇用についてはすでに誠意を持って見解を回答した、それ以外は議題とすることに疑義がある、私学教員ユニオンは労働組合であるか否かわからないなどと様々な理由をつけて、団体交渉を事実上拒否していました。

私たちは、このような学校の不誠実な対応に対して抗議をしていましたが、昨日学校から書面回答がありました。しかし、そこには、「団体交渉に応じる方向で検討することにした」、「他業務の都合上、3週間後以降になる」などとあるだけでした。

この内容では、検討しているだけで、実際に団体交渉に応じるのかは不透明です。また、3週間後というのはAさんの問題を後回しにしていることの証左ですし、日程候補の提示もありませんでした。

一体、いつになったら学校は団体交渉へ応じてくれるのでしょうか。5月2日に団体交渉を申し入れてから1ヶ月が経過しましたが、未だ開催日程の調整さえままなりません。Aさんや私たちを軽視しているとしか思えない対応です。

労働組合法では、団体交渉へ誠実に応じなければ違法です。話し合いの席につくことさえ引き延ばす学校の対応に私たちは強く抗議します。

なお、昨日の回答書面では、私たちが発信したSNS(ブログ・Twitter)について、「生徒たちへの影響も考慮し」、削除するとともに今後の発信をしないよう学校は求めてきました。労働組合が行う情報発信は、労働組合法上の「団体行動権」として認められた正当な権利であり、使用者から規制される言われはありません。

団体交渉へ誠実に応じるという基本的な法律さえ守らない一方、理不尽に自身の都合ばかりを押し付けてくる対応は、「教育機関」としてどうなのでしょうか。教員の労働環境改善は、生徒たちの教育環境改善へ直結するものです。

私たちは、早期に団体交渉へ応じることを確定し、日程候補を出すよう学校へ求めます。ぜひみなさん、応援をよろしくお願い致します。

◆教員の働き方を一緒に変えていきましょう


私たち私学教員ユニオンは、職場の労働問題を変えたいという教員の方からの相談を受け付けています。

長時間労働や未払い賃金、セクハラ・パワハラなど、「これっておかしいのでは?」と思ったら、私たち私学教員ユニオンまでお気軽にご連絡ください。相談は無料、秘密厳守でおこなっております。

また、私学教員の方以外でも、教員の働き方や他の業界の労働問題に関心を持ち、活動に関わってみたいという学生・労働者のボランティアの方も募集しております。興味を持った方は下記の窓口までお気軽にご連絡ください。

電話番号 03-6804-7650
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