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10/31(日) 指宿昭一弁護士講演会  「外国人差別をなくすために労働組合に何ができるのか〜具体的な実践から〜」

【参加はこちらから】

https://sougou-union211031.peatix.com/ 

 今年、入管法改悪問題や、入管施設におけるスリランカ人女性死亡問題など、外国人の生存に関わる人権侵害が話題となりました。こうした「入管」の問題や外国人差別は、労働問題と地続きであり、労働組合とも深く関わっています。

 日本における外国人の過酷な労働環境を象徴するのが、外国人技能実習制度です。技能実習生には転職の自由が原則的になく、どれだけ劣悪な職場であっても辞めることが認められません。耐えて働き続けるか、逃げるしかないのです。一度「逃げて」しまえば「非正規滞在」となってしまい、入管施設に収容される危険性があります。このために、実習生たちはどんな劣悪労働でも受け入れざるを得ません。

 技能実習生制度は、世界的にも強制労働や債務奴隷であると指摘され、「現代奴隷制度」とも言われています。国連からは毎年のように勧告を受け、米国務省による2021年版の報告書でも批判されています。

 私たち総合サポートユニオンでもこの1年、カンボジアやスリランカの技能実習生の労働問題に複数取り組んできました。実習生を空港へ強制的に連行する「強制帰国」の被害を認めさせたり、パワハラやセクハラといった人権侵害の責任を取らせたりなどの成果を上げてきました。

 外国人労働者が差別による人権侵害を通じて搾取される結果、日本の労働者は外国人労働者と競争することになり、労働条件がますます引き下がっていきます。日本の労働組合が外国人労働者と連帯して戦うことは、日本社会全体の労働条件の改善に繋がります。

 そこで今回は、スリランカ人女性死亡事件の遺族側代理人であり、総合サポートユニオンの数々の労働事件でも連携してきた、外国人労働者弁護団共同代表である弁護士の指宿昭一先生をお迎えし、技能実習生をはじめとした外国人労働や入管の問題点と最近の動き、今後の展望についてご講演していただきます。

 外国人労働問題に関心がある、これから外国人問題の改善へ取り組みたいという学生や労働者の方はぜひご参加ください!

講師:指宿昭一弁護士(外国人労働者弁護団共同代表/暁法律事務所)

日時:10月31日㈰13:10~15:00

内容:指宿昭一弁護士からの講演、質疑、グループワークなど

場所:オンライン(Zoom)

参加費:無料

対象:学生・労働者

〇講師:指宿昭一(いぶすき しょういち)
弁護士。日本労働弁護団常任幹事・東京支部事務局元事務局長。 外国人技能実習生問題弁護士連絡会共同代表、外国人労働者弁護団代表。 労働事件・外国人事件に専門化した弁護士業務を行う。外国人研修生の労働者性を初めて認めた三和サービス事件地裁・高裁判決、精神疾患に罹患した労働者の解雇を無効とした日本ヒューレット・パッカード事件最高裁判決などで勝訴。近年は、外国人労働問題にとどまらず入管や難民の問題についても活動している。単著に『使い捨て外国人―人権なき移民国家、日本 』(朝陽会、2020年)。

総合サポートユニオン 
2014年に結成した、誰でも1人から入れる労働組合(ユニオン)です。正社員・非正規雇用や、業種・職種を問わず、全国から相談を受け付けています。一人ひとりの問題を解決しつつ、問題を社会的に戦うことにより、社会全体の労働者の権利を勝ち取ることを目指して活動しています。これまで特に、エステ、自販機、私立学校、保育、介護などの業界で支部を結成し、業界全体の活動に取り組んできました。 最近では、外国人技能実習生やLGBTQなどのマイノリティの労働問題にも積極的に取り組んでいます。

〇学生・若手労働者からのインターンも募集しています!
総合サポートユニオンでは、学生や若手労働者で労働問題に関心があり、現状を一緒に変えていきたいという方向けのインターン募集を行っています。労働問題を一緒に学ぶとともに、労働相談や団体交渉へ取り組み、具体的に改善をする実践的な力を身につけられます。具体的なイメージは以下の記事をご覧ください。参加してみたいという方は、私たち「info@sougou-u.jp」までぜひご連絡ください。

企業へのインターンシップじゃ物足りない? NGOや労働組合が注目される理由

総合サポートユニオンの活動を応援してくれる方は、少額でもサポートをしていただけると大変励みになります。いただいたサポートは全額、ブラック企業を是正するための活動をはじめ、「普通に暮らせる社会」を実現するための取り組みに活用させていただきます。