KDDIエボルバは約束を破ったり資料開示を遅らせて話し合いを長引かせるのはやめてください

SVの団交出席をひたすら拒否する会社

7月上旬にKDDIエボルバとの二度目の団体交渉が行われましたが、その内容は酷いものでした。

前回の団体交渉の報告はこちらをご覧ください。

前回の団交時に、会社の調査で「更年期障害を相談された記憶がない」と答えたSV(管理職)数名を次の団体交渉時に出席させることを確認していたにもかかわらず、会社は交渉の数日前になって突然、SVの団体交渉への出席はさせない旨をメールで一方的に通知してきました。

団体交渉にて理由を会社に尋ねたところ、「組合からの質問には書面ですべて回答した」「責任を持って聞き取りした」「彼らが嘘をついているとは思っていない」「出席させても議論が進むと思えない」などと勝手なことを言ってはぐらかすばかりで、約束を破ったことについての謝罪もなく、むしろ約束はしてないと主張しました。

ですが、会社の聞き取り調査の結果は、SVとの面談で話したことや当時の状況について食い違いが多くあり、会社を挟んで書面でやり取りするのではなく、団交の場でSVに直接質問をした方が明らかに協議がスムーズに進められます。

会社がかたくなにSVの出席を拒否しているのは、全く不合理だと考えます。

面談時にメモを取れるようにしてほしいという要求も会社は拒否

私たちコミュニケーター(※コールセンターのオペレーター)は管理職との面談中にメモを取る事すら許されません。

そうなると、面談で話した内容でも簡単になかった事にされたり、言った言わないになってしまいます。

そこで、私たちは新たにエボルバに対し「面談時にメモを取る事が出来るよう」要求しました。しかし、会社は「面談では会社の機密情報が出る。それは持ち出しできない」として突っぱねました。

業務内容や顧客情報を持ち出す事が許されない事は当然わかりますが、面談時にそういった内容をそもそも話す事がありません。

「体調不良の原因」等、勤怠率に関わる事や作業効率は、果たして機密情報に当たるのでしょうか。会社は何もかも「機密情報」と言えば私たちがあきらめると思っているのでしょうか。

人事評価基準の資料開示を要求しました

エボルバは人事評価の指標について社外への持ち出しを禁止している為、どういう基準で時給が上がったり下がったりするのか労働者にとって非常にわかり辛くなっています。

面談時に管理職にしつこく聞けば教えてはもらえますが、複雑な指標をその場で説明されても、メモも取れないのできちんと理解する事は困難です。

本来、人事評価基準は労働者として当然知る権利のある情報です。

以前、ある組合員の評価の計算が間違っていたこともあったため、正確なところを知るために、私たちは人事評価の計算方法などの資料開示を求め、会社は「機密情報に関する部分以外は開示する」と約束しました。

エボルバは不誠実な対応を改めてください!

けれども、団交後3週間たっても資料は送られてきませんでした。

組合から会社に催促をしたところ、「ユニオンからの要求申入書を受けてから正式に対応するつもりだった。前回の団体交渉でその認識を共有していた」との返事がありました。

しかし組合側で団体交渉に参加した全員がそのような認識はなく、念のため録音データも確認しましたが、そのようなやり取りはありませんでした。

会社は、第1回団交時は当日までに提出を求めた書類を提出しない、今回の団交では出席させると約束したSVを連れてこない、さらにここに来て要求書の提出がないからとごまかして資料提出を遅らせるなど、誠実だとは到底言えない対応を続けています。

こうやってのらりくらりかわし、こちらが諦めるのを期待しているのかもしれませんが、私たちは今後も諦めることなく不当解雇の撤回を求め交渉していきます。

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