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「英才個別学院」で働くアルバイト講師がストライキに突入しました!

ブラックバイトユニオン(総合サポートユニオン・アルバイト支部)の組合員が『英才個別学院』をフランチャイズ運営する株式会社D-ai(代表取締役:原田亮)へ団体交渉に誠実に応じることと、全アルバイト講師への100%の休業補償を求め、6月2日に無期限ストライキに突入しました。

※これまでの経緯についてはこちらから

■株式会社D-aiの問題点

(1)株式会社D-aiは4月8日(水)から4月30日(木)、会社の都合で休業をしたにもかかわらず、労働基準法26条が命じる休業補償をアルバイト講師に対して一切支払っていません。

講師の多くを学生アルバイトに大きく依存している英才個別学院(株式会社D-ai)は、社会的責任を果たすべきです。

本件がメディアで報じられるなか、英才個別学院で働く別のアルバイト講師から「休業補償が支払われていないことはおかしいと思う。払ってもらいたい」という相談も寄せられています

(2)株式会社D-aiは団体交渉を引き延ばし続けています。株式会社D-aiが不誠実な対応をとっているなか、休業補償が支払われていないアルバイト労働者は困窮してしまいます。

■「ルールの協議」に固執し、団体交渉に応じない

5月27日に当ユニオンと株式会社D-aiが合意した場所(エイサイ・コミュニケーション本部)で団体交渉が行われる予定でした。しかし、定刻になっても株式会社D-aiと株式会社エイサイ・コミュニケーションは団体交渉に応じませんでした。

株式会社D-aiは団体交渉の内容以外(団体交渉の人数制限や参加者名簿の提出など)に固執し、交渉を拒否し続けています。

株式会社D-aiは感染予防の観点から人数制限を主張していますが、オンラインで行うか、広めの会場を用意することによって感染予防は可能です。

私たちはZoom(英才個別学院はオンライン授業をZoomを用いて行なっている)を用いたオンラインの団体交渉でも、株式会社D-aiが指定する会場のどちらでも団体交渉に応じる姿勢を一貫して示してきました。

ユニオンが具体的な日程を提示し、速やかに交渉を開始するよう求めているにもかかわらず、株式会社D-aiおよび代理人(桜橋法律事務所:宇田川敦史弁護士)は、「ルールの協議」に固執し、団体交渉の日程調整すら行なおうとしません。

■誠実な対応と休業補償を求めてストライキ!

このような不当な対応を続ける株式会社D-aiに対し、団体交渉に誠実に対応することと、全アルバイト講師への100%の休業補償を行うことを求め、6月2日に無期限ストライキに突入しました。

しかし、ストライキ突入後も株式会社D-aiは当ユニオンが求める団体交渉への誠実な対応をしておりません。執拗に団体交渉のルール策定についてのメールが送られてきます。

それだけでなく、株式会社D-aiおよび代理人から、メールで執拗にユニオンや組合員に対するネット上の誹謗・中傷・誤った情報を含むコメントを引用し送り続けています。(全て記録・保存済み)

すでにアルバイトへの全額の休業補償を行うことによって社会的責任を示している企業もあるなか、株式会社D-aiは休業補償を払うかどうかの話し合いにすら応じたくない、という姿勢を頑なに崩していません。

そして6月11日現在、株式会社D-ai側はいまだに団体交渉の具体的な日程や場所の調整にすら応じてくれません。

■ユニオンの要求事項と会社の回答

以下が詳しい要求事項と会社の対応です。

(1)全アルバイト講師に対して、4月8日から4月30日までの休業期間について、100%の休業補償を支払うこと。

→休業手当てを支払うかどうかについて、会社は「極めて高度な経営判断を要するもの」と述べ、いまだに支払っていません。

英才個別学院は学生アルバイト講師に依存しています。また、アルバイトであっても、生活費のために働いている人は決して少なくありません。休業補償を支払わなければ、生活に困る人も出てくるでしょう。学生アルバイトが中心的な役割を担う英才個別学院には、彼ら彼女らの生活を保障する社会的な責任があります。

(2)団体交渉に誠実に応じること。

→株式会社D-aiは団体交渉の「ルールの協議」に固執し、日程調整すら行ないません。

(3)金髪私服姿の男性の立場と貴社との関係について説明すること。

5月27日に当ユニオンが株式会社D-aiが指定した会場の前に定刻に到着したところ、会場の前では金髪私服姿の男性が立ちつづけていました。

→株式会社D-aiは、この男性は「株式会社エイサイ・コミュニケーションの方」であると説明しています。

(4)株式会社エイサイ・コミュニケーションの責任者を団体交渉に出席させること。

当初、株式会社D-aiは本部である株式会社エイサイ・コミュニケーションの意向とは別に休業補償を行うか決められないとしていました。

→休業手当を支払うかどうかは本部の意向に関係なく株式会社D-aiが独自に決められるとの回答がありました。

■おわりに

当ユニオンは株式会社D-aiが団体交渉に誠実に応じるまで引き続き団体行動を行なっていきます。ご支援、ご協力をお願いします。

アルバイトだからといって差別することを許してはいけません。アルバイトにも労働者としての権利があります。

企業が休業補償を支払わないことによって、これから多くのアルバイトが困窮していきます。そうなることを避けるためにも私たちアルバイト自身が諦めずにユニオンで権利行使をしていくほかありません。

おかしいと感じることがあれば、ぜひブラックバイトユニオンまで相談してください。


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【総合サポートユニオンのコロナ相談体制の支援のお願い】


 緊急事態宣言の解除以降、新型コロナウイルス被害の雇用に対する影響がますます深刻化しています。解雇、雇い止め、そして派遣切りの労働相談が増加しています。特に、女性の非正規からの相談が膨大に寄せられています。
 総合サポートユニオンでは、月1000件に及ぶ労働相談を受けて法律や制度のアドバイスをしながら、団体交渉を通じて、解雇の撤回、休業補償の支払いを認めさせています。
 一方で、相談受付になどかかる費用の不足が、私たち総合サポートユニオンの課題となっています。コロナにかかわらず、通常の労働組合の一般業務に加えて、コロナ相談に対して週6日(平日夜間と土日祝日の日中)の4〜5時間の電話相談に、最低3〜4人の相談員を配置して対応しています。これにメールでの労働相談のやりとりが加わります。
 この相談体制を維持し、これからの解雇・雇い止め拡大の情勢に備えて拡充するには、資金が枯渇しているのが実態です。
 ぜひ、寄付での応援をお願いします。寄付の方法は以下の3つがあります。

(1)クラウドファンディングでの応援(2020年7月30日まで)
「新型コロナ被害による労働問題で困っている人を応援したい!」
https://camp-fire.jp/projects/view/282148

(2)振り込みでの応援
●ゆうちょ銀行での振り込み
(a)郵便局で振込用紙を使って納入する場合
  郵便振替口座:00150-8-765273 口座名義:総合サポートユニオン
(b)銀行などから振り込む場合
  ゆうちょ銀行 預金種目:当座預金 店名:〇一九店(ゼロイチキユウ店) 口座番号 0765273
●みずほ銀行での振り込み
 みずほ銀行 店名:北沢支店 預金種目:普通預金
 口座番号:3024622 口座名義:総合サポートユニオン

(3)noteでの支援
本ページ末尾の「サポートをする」からご支援ください。

 よろしくお願いします。

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