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歌詞

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いつかどこかで音が鳴り出す
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#オリジナル歌詞

踏み台

ゆるく ささる 凪を受け 歩き続けてゆく ぬくもりを ちいさく だいじにかかえて 守るように けれど 暗雲が 追い立てる つぶての雨音 降りかかり ぐちゃぐちゃなシャツ 不愉快なくらい 肌にしみる 流れて 消えるのは 灰になったマッチ棒 指から抜ける すべてのまほう きせき 指から抜ける すべてのわたし じしん あつく やける 風を受け 歩き続かないや 真っ黒の なにかを だいじにかかえて 守れなくて けれど 暗雲は まだ消えない 数多のかみなり 降り注ぎ ガラゴロと

シトラスと儘事

昨日のコトバに目を閉じた 明日のぼくが目を覚ます 伸ばした腕は夢の中 かすり 喜劇を閉幕 ぺこりとお辞儀 O beth sitrws celwyddog 釣り針のない遊びはおしまい 逃がした魚は戻らないから O beth sitrws celwyddog Yn fuan, byddwch chi'n anghofio 去年のあの日見飽きたメール 数年後には鎮静剤も効くわけないか なんてさ あはは いつもの現実 ぽつりと雨音 ねぇ 紙コップのいと 切ったのはどちらだろう

Lump of Sugar

昨日の夜の角砂糖 暗いカップの奥底へ ぽつりぽつりと溶け落ちる ぎしりとゆれる木の痛み 窓の影には映らない ぼんやりぼやりと陽がくれば 「なんでもない日」になるでしょう 虹色噴水 きらめく魔法(きせき) そんなのありはしないけど 濁る爪先 ゆらめく水面 両手を合わせる事すらできやしない 昨日の昼の角砂糖 白いポットに独りきり さらさらからりと粒が舞う 銀のスプーンで削られて まぁるくまるくなくなった 七色カーテン きらめく朝陽(ひかり) そんなのありはしないけど く

五月雨

日曜夜は片付かない 部屋が全然片付かない 思考が全然片付かない 宿題全然片付かない 何もかもをも投げ打って 宇宙と交信していたい ぐちゃぐちゃ雨も どろどろ曇りも あの子がきっと居てくれたら それだけでまだ 月曜明け方28時 夏の空はどんどん白むし 僕の気持ちは暗やむし 悪循環で眠気もトんだ 何もかもをも投げ出して 宇宙ゴミ(スペースデブリ)と化していたい ぐらぐら快晴れも ちらちら蜃気楼も あの子と夢で会えるだけ それだけでいいのに 夢と現に阻まれる 悪夢の事故

[あい;ái]のうた

高い塔のずっと上 絵の具のチューブでなぞられた ディープ・ブルーの壁の色 つつくくちばし 空いた穴の向こう側 誰かがこちらを覗き見た 傘ですくった星たちは くすくす笑って雨のち曇り 襲いかかる電気の波に ゆらゆら揺られ船を出す そうだなぁ このままふたり沈んだらいいね そうだなぁ 海底にも虹は出るかな 名前がないねだれかさん 保存ファイルは未設定 .exeの拡張子 はじくゆびさき コントローラー落っこちた 埋まった壁から出られない 怒涛の文字列大洪水 くるくる壊れたことば

Nemesis

ヒツジが夢に落ちる頃 鐘の音も遠くで 消えてゆく 水面の内側 おつきさま 真っ逆さまに写身照らす おちるおちる 眩しいそらへ うかぶうかぶ 真っ暗なまちで 表紙の裏の真っ白な頁 クレヨンで描く お話の続き リボンでとじて 目を閉じたなら あなたの傍でまた夢を見ましょう Trugpilz 幻惑の夢 ヒツジが寝返りうつ頃 鐘の音はまたねって 送り出す 鏡の内側 眠りにつく 明日へと祈る昨日の轍 おちるおちる 優しいよるに うかぶうかぶ 角砂糖のうみへ