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自分のためのちょうどいい居所

あっという間に春が過ぎ、7月も半ば。のんびり筆をとっていたら気づけば8月も半ばになっていました。

さて、最近わたしは初めてのちゃんとした引っ越しを行いました。

引っ越しは楽しいですね。知らない町がいつか知らない町ではなくなる期待に包まれたり、終わらない荷造りの不安に追われたり、新居の排水溝があふれてめっちゃ臭くなったり、予期せぬことだらけの生活です。
こんな時期ではあるものの、親しい友人らが引っ越しを手伝ってくれたり、また遊びに来るねと言ってくれたり、うれしいことだらけです。

今度のおうちは緑道の近くの古い日本家屋。きもちのよい縁側とちょっと広めのお庭があります。リビングの真ん中に階段があって、2階は和室。なんというか、1年中なつやすみみたいな戸建てです。心なしか、リビングで流れる音楽になつやすみバンドが登場することも増えた気がします。

不動産のサイトを日々眺めながら、おうちを探すのは初めてで、自分にとってのここちよい居住を探す作業は完全に未知のものでしたが、「自分のためのちょうどいい居所」を考えてみる、という意味では、大切な作業だったように振り返って思います。

また、それと同時にライフステージの変わりゆく友人らを眺めながら、「わたしにとってのちょうどいい居所」の有限性もひしひしと感じています。

わたしにとってのちょうどいい居所は、太陽があたること、予期せぬことがなるべくおきそうなところ。近所に散歩したくなる道があるところ。

かつて長く共に過ごした恋人と別れた時も、あまりに穏やかで暖かく、もう予期せぬことはそんなに起きなくなってきているな、とどこかで思って別れたのを急に思い出しました。穏やかさや暖かさを簡単に手放せるなんて、わたしの中にはそういう意味での無鉄砲さが残っているのかもしれないですね。

新しいおうちは「えだまめ家(えだまめけ)」と名付け、アトリエやコワーキングスペースとしても解放されていく予定です(いかんせんWifiが8月末まで来ないので、それまではなんともですが)。場所は浜田山か南阿佐ヶ谷が最寄で、緑道の近くです。

お近くにお立ち寄りの際にはいつでも遊びに来てください。といいつつ、いつでも遊びに来れるわけではない状況が続いておりますので、どうかお大事に。

いただいたサポートでもっといろいろなことができるようになりますね。