【プリンストンオフェンス4つの“型”】

(1)−1 プリンストンオフェンスの基本形

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私のチームでは『4out 1in』を基本の形とし,インサイドはハイポストに置いています(Chinの形)。そうすることでフリースローラインより下のスペースが広くなり,バックカットを狙いやすくなます。

また4つの“型”は全てハイポストがいるサイドのガードのパスから始まります。

スペーシングの感覚が身についてくると,崩れた形からでも,空いたスペースを自分で見つけ飛び込むことができるようになりますが,最初は下のスペースを大きく空けておくことで,そこまで感覚が鋭くない段階でも裏のスペースを生かすことができるという成功体験を積めます。

成功体験からオフボールではスペースに飛び込むようになり,ボールマンはスペースへのパスを狙う習慣がつきます。特に裏を狙う意識はすぐに身に付き,対戦相手からも警戒され出すでしょう。

裏を警戒され出す状況では,ディナイが甘くなることがよく起こります。そうなったときに次に練習で取り組むべきことが『ボールをもった状態での1on1』や『ズレを攻めるオフェンス』です。

プリンストンをベースに自分たちのバスケットの進むべき道も示されるわけです。

(1)−2 プリンストンオフェンスの大原則

“型”の説明に入る前にプリンストンオフェンスの大原則です。

『パスをしたらパスをした方向と逆のコーナー目指してカッティング』

“型”を覚えて5on5などが始まると,考える時間や,今までの習慣で止まってしまう選手が出てきます。そんな時にこの原則だけは守るように伝えておくと,動きが理解できていなくても,ムービングの邪魔になることはありませんし,選手は参加しやすくなると思います。

『“型”のうち何も起きない(できない)ときは,パスと逆のコーナー目指して走れ!』です。

また“型”の練習に入る前に,4outポジションのフロアバランスを整える感覚を養っておくと,その後がスムーズです。(これについての練習メニュー等についてはまたの機会に…)

では,いよいよ“型”の説明に入ります。

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