怖いな〜やだなぁ〜って思いながらね、先に進んだんですよ。そしたら幽霊がﾌｯと現れたんだ

2024年5月16日 15:39

夏が暑いから怪談話をして納涼を行うという考えがある。

現代人の感性からすれば承服し難い考えだが、本気の怪談話中に稲川淳二の物真似をして、周りの冷たい視線と冷や汗でエアコンの電気代を浮かせたことがある俺はこの考えに一応の理解を示すことができる。

なので今回は

サイコパスな女がたくさんいる怖いゲーム、やるぜ。

フリーホラーゲーム界隈で超有名なサークルの作品だ。
実況動画を見たことがある人も多いだろう。しかし4年前の作品なのでみんな忘れていると思うのでプレイしていく。

よし。俺は心臓が強く、ホラーが得意で、精神が安定していて、大胆で、風刺表現が大好きだ。
逆にプレイしてくださいとお願いされてもおかしくない。

ゲームプレイを開始したら、こんなテキストが表示された。

風の音などエアコンからしか聞こえない。PCから聞こえてくるのはカノン進行に乗せて必要以上にディレイがかかったリリースの長すぎるベルが奏でるメロディだけだ。主人公と感覚を共有できない。

「何年振りに見たかわからない星空」というテキストが出てきた。
時間感覚がないことから、地下に居たものだと思われる。
サイコロサイコという題名から察するに、地下でサイコロを振ってピンゾロを出して地上に出てきたに違いない。今からこのゲームはホラーADVからギャンブルゲームに変わります。

一日外出券でな！

示現・・・神が起こす奇跡
政敵・・・政治上の敵

つまりサイコロで出た目で敵が決まるということを示唆しているわけだ。そして敵とはヒロインを指している。

サイコロや転がすといった直接的な表現を用いずにこれを表現するのはすごい。だが俺にもそれくらいはできる。

「ヌルヌル」
これはセックスを示唆している。

場面が変わった。

また主人公が何かの音を感知しているが、PCから聞こえてくるのはピアノが低音でアルペジオを弾きながらシンセブラスがメロディを奏でるBGMだけだ。ここでもディスコミュニケーションだ。

「男」が出てきた。
あくまで名前が男というだけなので、女である可能性もある、

「男」と主人公は地下牢に閉じ込められており、そこでの会話だ。

マジか。チャンスだな。

じゃあサイコロで勝負しよう。

よし。小さい目を出した方が勝ちだ。それじゃあ行くぞ！！！

頼む！！！！
負けたくない！！！

どうやら選べるらしい。
しかし正々堂々勝負がしたいのでここはルーレットを使用する。

俺が勝てる目は１～５…少なすぎる！
一世一代の大勝負だ。ここで負けるわけにはいかない。

主人公は勝ったというのになぜか悲しげだ。
俺とこの主人公の親和性はあまり高くないのかもしれない。

負けてないし！敗けてないし！
小さい目を出した方が勝ちだし！お前が囮になって俺を逃がすんだし！！

駄々をこねていたら本編が始まった。
主人公は高次元存在である我々に向けて自己紹介をしている。
「私立高識高校」に通う高校２年生らしい。
高校名に小ネタが隠されているが、ここで語ってしまっては拙者オタクみたいｗｗ拙者早口オタクではない故語りませんぞ！フヌカポゥｗｗｗ

俺みたいな高２でホラゲーやってる腐れ野郎、他に、いますかっていねーか、はは

今日のクラスの会話
あの曲がかっこいい　とか　進路がやばい　とか
ま、それが普通ですわな

かたや俺は電子の砂漠で死体を見て、呟くんすわ
it’a true wolrd．狂ってる？それ、誉め言葉ね。

主人公はヒロインの姿を求めて花壇にやってきたが、どうやら見つけられなかったらしい。なぜ地下牢に入れられていたのか不思議だったが、ストーカー行為によるものだったようだ。

ストーカーがヒロインを補足した。
俺はプレイヤーである以上主人公の性格に干渉することはできないので、大人しく適応していくことにする。

花の香りに混じって、あいつの匂いがする。
女の子特有の、甘い匂いだ。

一見すると側面についたお団子と顔の位置関係から、アンパンマンの鼻のような印象を受けるが、サイコパスであるという前情報があると、目がちょっと怖いかも…?と思ってしまう。
渋谷辺りで「アンパンマンorサイコパス」の街角調査をしたら7:3ぐらいにはなるだろう。

この記事では基本的にセーブロードを行わないので慎重に選択肢を選びたい。

下は寄り添っている感じがあり、ストーカー色が強いが、上の選択肢を選んで高圧的に行った方が、これからの展開を有利に進められるかもしれない。
戦いはもう始まっているのだ。

高圧的に行ったおかげか、たじたじになっているように見える。
俺に変な認知バイアスがかかっているようにも思えるが、まず第１戦は勝利と言っていいだろう。

ご飯が進みますね。

暴力表現ですね。ご飯おかわり大盛

因みに次のセリフは「あう・・・いたいよ、めたろーくん」だ

画面が揺れるくらい強く殴りやがった。
「ポカッ」みたいな感じを想像していたが、体重を乗せた一撃だった。
流石にあう・・・という感じではなかった。

言ったし…
俺と災子ちゃんは通じ合っている。
まあ言うて俺もサイコパスだし？てかこの前サイコパス診断テストやったらサイコパス度９０％やったわ！いや普通に答えたんだけどな！

痛い中学生の物真似をしていたら、物語が過去回想に入っていた。

好きですよ。花というか、植物全般。
フラワーナイトガールとか
ふるーつふるきゅーととかやってます。

エロゲつながりでこんな記事も書いています。

是非見てください。

勢いあまって宣伝してしまった俺とは違い、主人公は斜に構えまくっている。二ホンシャイボ―イだ。花言葉は厨二病。

でもお前は災子に恋人ができたときに「なんで俺以外のヤツと…」などと思ってしまうタイプだ。しかし俺たちもそういう展開になった時は、主人公と同じように脳が破壊されてしまうので、主人公の事を悪く言うことはできない。

めたろー、共に歩もう。

主人公、まだ”そこ”にいるのか。
俺はもうエンディングまで予想できている。早く高みに上ってこい。

じゃ、そろそろ帰りますか…

これは災子ちゃんに向けたラブレターに違いない。
このイベントによってようやく主人公が自分の立場に危機感を覚え始めるというわけだ。もし違ったら埋めてもらっても構わない。

選択肢だった。

ここでわざわざ選択肢を出してくるということは、容易に想像が付くラブレターなどではなく「10人に回さないと必ず不幸になります。回さなかった子は両足がなくなりました。嘘だと思うならこれにかけてみてください<09036155273>山口組」みたいな感じの不幸の手紙だ。
なのでここは下ではなく上を選択する。

小4にしてLINEを使いこなしていたクラスのマドンナとLINEを交換したとき、一番最初のメールがチェーンメールだったのだが、その時の俺は買いたての遊戯王の海馬スタンプで「くだらん」と返してしまった。

主人公、お前は俺のようになるな。災子ちゃんの手から手紙を奪いびりびりに破き、次に本体を抱き寄せて服をびりびりに破け。

及第点って感じですね。

大変だ。毒が入ってしまったに違いない。傷口から血を吸い出して毒を抜かなくては！と言いたいところだが、そろそろ主人公の行動も読めてきた。
ここはあくまでクールに「やれやれ…」と向かって行くに違いない。

わかってはいたがやはり斜に構えすぎている。
しかしこれがなろう小説であった場合

「静謐なる癒しの調べエクストラヒール」
俺は癒しの光を手に集め、彼女の傷口に当てる。
癒しの粒子が辺りに舞い、周囲にいた者たちの傷まで回復していく。
「エクストラヒールを無詠唱で…！？」
「これって何かすごいのか？」

「すごいなんてものじゃありません！癒しの国のトップの聖女様でさえ、エクストラヒールの発動には１時間以上の詠唱が必要なのに！」

しまった…！無詠唱は"普通"じゃないのか！？

になっていたため、それよりかはましだろう。

多分ここから災子ちゃんの「わたしって昔からこうなんだ・・・」という自分語りが始まるので「なるほど」「すごいな」「悪いのは君じゃない」のスリーワードで乗り切っていこうと思う。

自分語り、始まらなかった。
↑すごいな
実際にリアルタイムで進めながら執筆しているため、こういう事故は起こり得る。悔しい。
↑悪いのは君じゃない

選択肢だが、ここで下を選ぶと「だいじょうぶだよ、めたろーくん。わたし、こういうの慣れてるから・・・」と言われてしまうので上を選ぶ。

めたろーのめは迷惑のめなので大丈夫です。
もっとかけてください。

災子ちゃんがアンパンマンヘアーのセットにどれだけ時間かけてると思ってるんだ。

しかしデリカシーはないがラブコメ主人公としては正解だ。幸せになってください。

俺も好きです！！！！！！

俺も君のことが好きです！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！

選択肢が出てきた。
下はナンセンスです。ケガの助長につながります。
なので上を選びます。

そソ♭ソ♮ソ♯、そっけない！？
俺なりの精いっぱいだったのに…

下を選んで災子ちゃんがわざともっとひどいケガをするようになったらどうするんだ。
「めたろーくんに振り向いてもらうためには、これしかないから・・・」
とか言い出したらどうするつもりだ。
前作のヒロインはそんな感じだったぞ。

えええ！！！！！！
マジか！！気付かなかった！！！制作側の叙述トリックに騙されていた。

失踪エンドまで見えた。
災子ちゃんが失踪する前兆があったタイミングでボタンをタイミングよく押すと回避できます。

keyのRewriteみたいな熱アツを感じる。
これからこの美しい日常が壊れていくのを観測しなきゃいけないんですか？
心が弱い人はここらへんで読むのをやめよう。右下にあるボタンを押してからな。

そんなことを言っている間に場面が変わり放課後になった。
災子ちゃんがいないと時間が進むのが早い。逆相対性理論だ。

親し気に話しかけてきたこの女は七七、学校中の男を食いつくしたビッチだ。

あ、カップルの方でしたか…失礼しました。
しかし俺にはわかる。こいつらと主人公は幼馴染どうしで、カラオケに行った後ファミレスで食事しようと誘ってくるのだ。

主人公はそれを断り災子の下へ向かおうとするが、女が「災子には関わらない方がいい」みたいなことを言って、男の方が「俺もそういう噂きいたことあるぜ」みたいなことを言うのだ。許せない。

まず１つ目の予想が当たった
次はカラオケだ。

2人でデュエットして主人公は1人で恋は混沌《カオス》の奴隷| しもべとか歌うんだ。
どうせ主人公が持ってる株主優待券が目当てなのだ。この節約カップルが…

ここで正直に「災子と帰る約束をしているんだ」というと悪口ルートに入る。選択肢があるなら回避したい。

主人公の悪口ルートに入ってしまった。

こいつ、デキる！

良い奴～～
誰だよ災子ちゃんの悪口言うとか言ったやつ
こいつは味方だ。敵はビッチだけだ。

場面が変わり、逢瀬の時間
幼馴染はカラオケに行っているが、こちらは帰り道にある公園という一番学校関係者に見つかりやすい場所でブランコを漕ぎ、ホテル代のための金を節約している。

ブランコを2人並んで漕ぐとか本当に高校生か疑わしくなってきた。
これで靴飛ばしを始めたらもう小学生カップルだ。
めたろーくん、足早いね・・・から恋が始まる。

主人公と災子ちゃんの幸せ空間に子供がたくさんいる。
鬼ごっこをしているらしい。俺も昔はよくやった。
壁キック、壁走り、PKローリングなど様々な技を駆使して逃げ回っていた友人を思い出した。楽しい遊びだ。

なんでそんなこと言うし！！
しかし今度こそ「わたしどんくさいから・・・誰もつかまえられなくって・・・」という自分語りが始まる。今度こそ「なるほど」「すごいな」「悪いのは君じゃない」で乗り切る。

なるほど

すごいな

悪いのは君じゃない

なるほど

すごいな

アッ、泣いちゃう！
これは慰めないと失踪エンドになるやつだ。

悪いのは！！！君じゃない！！！

因みに選択肢は特別な場合以外どちらを選んでもルートが変わるなどの変更はない。

健気だ…アスファルトに咲くタンポポ、道端で干からびているミミズのような美しさを感じる。
しかしこれはサイコパス恋愛ホラーADV（公式名称）。災子ちゃんが何らかの方向に狂っていることは確実だ。覚悟しておいた方がいい。

座っているブランコから何も言わずに立ち上がるという行為は、今から面白いことしますよ、という宣言に等しい。
それをやってしまったからには一発ギャグしか選択肢はないぞ。

変身！めたろーマン参上！
災子ちゃんの敵は僕が倒す！

とかどうすかね。ブランコを漕ぐくらいの精神性ならこれぐらいがぴったりだと思うんすけど。

それがお前の一発芸か？
負けたぜ…

災子ちゃん、本当にサイコパス？
この健気な子をサイコパスだと疑っているプレイヤーの方がサイコパスでした～みたいなオチなのでは？

しかし明らかにバナナクレープがたべたいっ！というような顔ではないのでやはりサイコパスなのかもしれない。

いや、サイコパスではない！
おかしいのは俺たち！

そんなことをしていたら、ペコリーノチーズの無料提供がなくなってしまうかもしれない。スモールライスぐらいはセットで付けておいた方がい。

多分災子ちゃんは今から車に撥ねられますが、彼女も自身の特性を理解しているのでプロテクターを常時装備しています。なので大丈夫です。

明らかに重要ですよ臭がする選択肢が出現した。

先に述べた通り災子ちゃんはプロテクターを装備しているので大丈夫だ。
何も対策していない主人公が車と激突してしまった場合、圧縮されてPDFになることは確実だ。どの媒体からでも閲覧できるが、改変には元データが必要だ。死んでしまっては元も子もない。
だからかばわない。というか反応できませんでした。

災子ちゃん、あぶな～～～～い！！