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潮干狩りに行く

人生初の潮干狩りに行ってきました。

潮干狩りがどういうものなのか全く知らなかったし、ゴールデンウィークにたくさんの人が一心不乱に砂浜を掘るイベントくらいにしか思っていませんでした。だから、誘われても「?」という感じだったのですが、海を見れば少しはストレス解消になるかなという気持ちもありました。なにせ疲れていたので…

道具は一緒に行く方が持ってるということなので、僕は動きやすい服装と着替えを用意して当日を迎えました。

大洗だったのですが、潮干狩りに適したのは午後みたいだったので、まずは昼を食べることにしました。「大森」というお店に寄りました。ここはテレビでも紹介されたことがあるそうです。以前から知っているお店でしたが、前回来たのはすでに10年くらい前。駐車場には県外ナンバーの外車が何台か止まっていて、もしかしてそういう層の人しか寄れない場所になっているのか?という不安が心に走りました。でもすぐ後に来たマダムたちは普通に軽自動車だったので、安心して店内へ。

みんな予約して来てるらしく、開店と同時だったはずなのに、お店はいっぱいでした。海鮮丼を注文。もちろんご飯大盛りで。やってきた海鮮丼は食べ応え抜群で、食いしん坊の僕が大盛りにしたことを後悔するくらいでした。でも満足。一緒に行った方は初めてだったのですが「今度は家族連れて来たい」と喜んでくれました。家族連れて来たいって嬉しいですよね。一番大切な人に紹介したいと思ってくれる。僕は市場でも何度か食事をしたことがありますが、やっぱり観光地感がすごいんですよね。落ち着いて食事ができるお店があると、その時間がとても有意義になる気がします。

続いて神社です。近くの駐車場に車を停めて、ひたすら階段を駆け上がっていきます。ぜーぜー言いながら参拝をして、厳かな空気に触れることができました。そして海水浴場へ移動します。

海水浴場ってやっぱり広いんですね。サーフィンをしている人もいるし、ちょいワルな日焼けした集団が駐車場でわいわいやってるのも見えました。なんだか近寄りがたい。海ってパリピの人が行くというイメージがあるので、余計に楽しめるかなぁという気持ちが大きくなって来ます。

気を取り直して、砂浜へ。勝手がわからないので適当に砂浜を掘り出すと、いきなり大きめのハマグリが獲れたんです。え!簡単じゃん!でもそこからしばらく大きな貝を見つけられなかった。

でもせっかくきたんだから目一杯満喫したいじゃ無いですか。ここで僕の貧乏根性が発揮されます。周りを見回すと、みんな波のギリギリくらいのところで貝を探しています。なんでわざわざそんなところで?と思うのですが、波から遠い場所を掘っていくとその理由がわかりました。僕は母の日が終わったくらいで行ったのですが、海から少し距離のある、作業しやすい場所の貝は、たぶんゴールデンウィーク中に獲られつくしているんですね。1cmくらいの小さな貝は出てくるんですが、掘っても掘ってもそんなサイズのものしか獲れません。

そこで海に近い場所にみんな流れていくんですね。危ないよな、と思いながらも僕も数メートルだけ海に近い場所で砂を掘ってみます。するとポコポコと持ち帰ることのできるサイズの貝が出てきたんです。みんな海の中でダンスを踊ってるみたいに腰を振ってるんですが、その理由もわかりました。結局海に近いところでしゃがんで砂を掘るのは危険。だから足で砂を掘って出てきた貝を波が引いた瞬間に確保するというのを繰り返していたんです。これって合法なの?と思いましたがみんなやってるので良いんだろうなぁと見ていました。

ちょっと潮干狩りをすると、しゃがんで作業をすることに疲れて、人間観察をするようになっていました。カップルや家族連れ、小さなお子さんを連れた人もたくさんいて、みんな楽しそうに潮干狩りを楽しんでいました。大漁!という感じの人はいなくて、みんな意地になって満足できるだけの貝が獲れるスポットを血眼になって探しているようでした。

時間が経ってくると、だんだん波にも慣れて気持ちよくなってきました。ああ、海ってこんなに気持ちの良い場所だったんだ。なんで今まで来なかったんだろう、なんてことを考え始める。ここにパラソルを立ててビールでも飲みながらこの光景をいつまでも眺めていたい。世の中のみんながビーチを求めて旅をする理由も理解できました。でも、今ここで大地震が来たらきっと死ぬだろうなぁなんてことも考えてしまった。

結局ほとんど貝は取れませんでした。1時間ちょっとでしたが、最終的に手の握力も無くなってしまい、帰りの運転に苦労しました。

最後にめんたいパークに寄ります。お金を使いたいと思っていた僕は衝動に任せて「こんな一人で食わないでしょ」という量を買ってしまった。

あと3ヶ月くらい休み欲しい。

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