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2024上上半期ベストアルバムズ

クックック….
こんなタイトルにしておいて、お主は 果たして下下半期までたどり着くことができるかな?

10枚書きます。

10:死んだ眼球 - 死んだ眼球のすべて

1/27
Siren for Charlotte

主にボカイノセンス(説明すると恐ろしく長くなる単語)に影響を受けているボカロP 死んだ眼球のアルバム。

すごそうすぎて聴くのに2ヶ月かかってしまった。すごかった。ノイジーでカオスで苦しみや痛みにまみれている音、合成音声の無機を超えた感情表現の中から、微かな希望と膨大な愛が見える。

ハイライト:ふつうじゃない、ただしくない

9:Maddie Moon - Melancholy

1/19
レーベルなし

スペインのシンガーソングライター Maddie Moonの2nd EP。

80年代のディスコやシティポップをドリーミーな感触で放出。前にnoteでも書いたmöscow çlubをたくさん聴いたこともあって今自分の中でシンセポップやその周辺の音楽が特にきてるのでとても刺さった。

ハイライト:Cariño

8:Whiteland - Night-Bound Eyes are Blind to the Day

2/23
Sonic Cathedral

SlowdiveのKEXPの映像に触発されて活動を開始したというロンドンのシューゲイザーバンド Whitelandsの2ndアルバム。

メンバーは全員黒人であり、そのことが作品にもかなり影響しているとのこと。ポストパンクも感じるドリームポップと、ポリティカルな感覚を両立させている。

ハイライト:The Prophet & I

7:Newmoon - Temporary Light 

3/22
レーベルなし

ベルギーのシューゲイザーバンド Newmoonの3rdアルバム。

空を揺蕩うような壮大なサウンドスケープのシューゲイザー。2019年の前作も聴いてみましたが確実に今作で音が劇的に進化してます。俺、これ聴いたら飛べる気すんだわ。

ハイライト:Fading Phase

6:TAMTAM - Ramble In The Rainbow

1/19
Peoples Potential Unlimited

レゲエやダブをルーツに、様々な音楽を吸収している東京のバンド TAMTAMの4年ぶりの作品。

前作も聴いてみたがもともとのダブを感じるポップスという所から今作は幻想的でサイケデリックになっている。自然も感じる。ジャケットと同じことが起こってます。

ハイライト:山を下りる

5:ZAZEN BOYS - らんど

1/24
Matsuri Studio

THIS IS 向井秀徳率いるマスロック/ポストハードコアバンド ZAZEN BOYSの6thアルバム。

前作から11年以上のブランク、ナンバーガールの再結成と解散、メンバーチェンジの中で確実に存在証明は続けてきた彼らの成熟したバンドアンサンブルが、解凍された冷凍都市に鳴り響く。

ハイライト:チャイコフスキーでよろしく

4:MONDEN MASAAKI - Pure 

3/13
UK Project

Burger Nuds、Good Dog Happy Men、Poet-Type.Mなど、様々なバンド、プロジェクトを乗りこなしてきた門田匡陽の13年ぶりの本名名義でのアルバム。(プロジェクト全部含めたら約5年ぶり)

オルタナティブロックからシンセポップまで、その乗りこなしてきた物すべてを詰め込み、輝くような音を放ったこのアルバムは、まさしく2024年のピュアな門田氏の姿そのもの。

ハイライト:City Pop

3:N●ile - KEIGAI ST●RIES

2/21
レーベルなし

ドリームポップやベッドルームポップを作るボカロP N●ileの1stアルバム。

絵本のような幻想的な世界観をシューゲイザーやJ-POPに影響を受けた陶酔感のある音で出力。この1枚で海辺にも草原にも行けるし、天使にも会える。

ハイライト:春償いのパレード

2:NewDad - Madra

1/26
Fair Youth

アイルランドのドリームポップ/インディーロックバンド NewDadの1stアルバム。

まるで人の心の中を覗いているかのようなダークなムードのなかに、ゆらめくようなメロディーを織り交ぜ、暗い感情をそのまま出力している。ジャケットと同じ事が起こってます。

ハイライト:Nosebleed

1:inuha - 陽のかけら

1/10
Siren for Charlotte

優しさのこもったポップセンスを軸にシューゲイザーやエレクトロニカを行き交うボカロP inuhaの3rd EP。

冬の空気を吸い込んだ優しい轟音で祈り、触れられない向こう側に手を伸ばす。そして 大好きなアーティストが素晴らしい作品を出してくれる。それがなんて幸せなことか。

ハイライト:鳥はきれい好き

好きすぎて単体で記事書いてるのでこちらを参照ください。


本編はここまで 以下はおまけ

おまけ

各月ベストトラック5


1月
1 inuha - 鳥はきれい好き
2 English Teacher - Albert Road (先行配信)
3 inuha - 想えば想うほど
4 JYOCHO - 導き、捧げて
5 17歳とベルリンの壁 - 発炎筒 (先行配信)

2月
1 MONDEN MASAAKI - City Pop (先行配信)
2 N●ile - 春償いのパレード
3 Magnolia Cacophony - 空 (サブスクは3月)
4 Daughter Lotus - Lighthouse
5 平田楓 - くじらのゆめで

3月
1 inuha - バンドワゴン
2 inuha - お知らせあります
3 soles - 式日
4 killmilky - シニフィアンが溶けだす
5 The Ophielias - Soft and Tame

それでも 私を 抱きしめてほしいの

Spotifyにマジで好きな曲を集めるプレイリストを作りました。本当にマジで好きな曲のみ入れていきます

ありがとうって伝えたくて 旧譜を見つめるけど

この期間に出会った特に素晴らしい旧譜を5枚発表。

LUNA SEA - STYLE (2023)

ヴィジュアル系を代表してる と思われるバンド LUNA SEAが代表作「STYLE」を再録したもの。もうひとつの代表作「MOTHER」の再録も同日リリース。

ヴィジュアル系はほぼ興味なかったものの、TwitterのFFでなぜかLUNA SEAに熱狂してる人を見て聴いたらなぜか好きになった。何でなんだろう。かっこいいからいいか。

Manganas Garden - Solar Satisfaction (2015)

スウェーデンのファンク/ディスコバンド Manganas Gardenのアルバム。

もともとファンク というかカッティングギターが大好きなんですが、このバンドはギター中心のファンクとして自分の理想ど真ん中の音楽をやってて本当に嬉しい。同じくカッティングギターが素晴らしいアーティストだとPictured Resortにも出会えました。

Pinkshinyultrablast - Miserable Miracles (2018)

ロシアのシューゲイザーバンド Pinkshinyultrablastの3rdアルバム。

もともとは普通のシューゲイザーをやっていたようだが(そっちはまだ聴いてない)、このアルバムはYMOなどに影響されて、ジャケットの通りシンセポップ、そして得意のシューゲイザーを融合させた神みたいなアルバムである。本当にありがとう。

Supersize Me - Immanence (2014)

京都のアーティスト Supersize Meのアルバム。

脳の内側から、記憶の底から湧き出てくるようなアンビエント~シューゲイザー由来の柔らかい音の膜の奥に、確かなメロディラインが聴こえてくる、という音楽。こんなに実験的なのに必然的なポップセンスも共存してるのがすごい。

Zilch - 3・2・1 (1998)

X JAPANの元ギタリストでおなじみHIDEがアメリカで組んでいたバンド Zilchの1stアルバム。

Lily Furyというシューゲイザー/エレクトロのアーティストが(おそらく)一番好きなアルバムに挙げていたので知りました。彼の作品とのギャップにビビりながらもひとまずyoutubeの海賊版動画で重厚なかっこよさに殴られ、その後近所のリサイクショップでCDもゲット。今までメタルが苦手だったんですが、インダストリアルメタル/ロックは大好きになりました。大きな一歩。

以上です

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