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Champions Cup Final Cycle2 準優勝のエスパーレジェンドについて

こんにちは、セゴウです。
noteをご覧頂きありがとうございます。
3/4〜5にスタンダード@パシフィコ横浜で行われたChampions Cup Final Cycle2にて準優勝という結果を残せたので、簡単ですが結果報告およびデッキ解説、選択の経緯の説明をします。

1.使用デッキについて

(1)エーデリン型エスパーレジェンド
前環境から、いわゆるファストランド2種8枚が採用となった事でマナ基盤が強化され多様な生物を採用可能となった。
サリア→エーデリン等の先手ドブンパターンも多く存在し、先手は特に強く、魂力土地をmin1マナスペルとして唱えられる事から後手であってもテンポ差の逆転が可能。また呪文では無いので打ち消しされない点も重要。
永岩城4、エーデリン4のコンセプトで構築スタートしたと言っても過言ではない(はず。後述)。
オリジナルから生物を組み替える際にはマナベースの調整に注意!

メイン
サイド

(2)採用カード説明
《離反ダニ、スクレルヴ》
初手にあるとラッキー、ドブンの確立を上げるほか、《夜明けの空、猗旺》の死亡時誘発時に1+3マナの合計2枚出せる確率アップ。
複数枚引くと弱いタイミングもあるため3枚に。

《鴉の男》
エーデリンやラフィーンとも相性◎でありミラーに強い事も考慮し採用。トークンが横並びすれば《絶望招来》にも耐性が付く。

《輝かしい聖戦士、エーデリン》
このデッキの核であり《皇国の地、永岩城》と共にメイン4枚。被るリスクよりも攻勢に出た際のリターン重視で今のところメインは減らしたくない。

《大変成家、アンクタス》
3マナ域の追加1種。
2マナ生物が攻撃しやすくなる他ルーティングによる手札強化も可能で痒いところに手が届く1枚。ラフィーン、シェオルドレッドと共に横並びになった際には信じられない量のライフゲインをする事も。

何を隠そう私も初めて見た

《黙示録、シェオルドレッド》
言わずと知れた強力生物。
エスパー同型が増えるなら3枚に増やしたい。

《夜明けの空、猗旺》
はじめは不採用で2〜3マナ生物とアーテイの追加枠だったが、着地後の勝利貢献度が高く枠を割いて採用。アグロといえども土地が27枚と多めのため唱える事には支障無い。

《皇国の地、永岩城》
土地兼スペルでありデッキの白マナ要求値が高い事からも4枚採用。大田原と合わせてうまく先後手を入れ替えたい。

《婚礼の発表》
グリクシスキラーのサイドボード。
これによるサイドプランの多角化が勝率アップに大きく貢献。
知れ渡ると相手もそれに対応するサイドプランを取るため他のアプローチを考えるなど柔軟に対応したい。

(3)不採用カードの説明
大前提として、永岩城と大田原を多目に採用しているので黒黒のカード、特にスペルは採用が難しい。

《剃刀鞭の人体改造機》
グリクシス相手にt2で置いた場合に即除去→《死体鑑定士》と動かれる裏目もありキラーカードとまではいかないためこの枠を《婚礼の発表》に。
《呪文貫き》等とともにアグロプランのまま除去耐性を上げるアプローチも面白い。

《見捨てられたぬかるみ、竹沼》
トルーズを採用しており墓地にカードが溜まりにくく、黒マナ要求の生物を減らしている事からも不採用に。
生物と魂力土地はセットで考える。

《ヨーグモスの法務官、ギックス》
後手だと2マナ生物が《死体鑑定士》等のタフネス3に対して攻撃出来ない事があり、不利な盤面での貢献度も考慮し不採用に。《削剥》で除去されるのもマイナス査定。

《アーボーグのラタドラビック》
着地する頃には生物が死滅している事もしばしば。勝っている盤面であればアーテイで蓋をする方が良いと考えた。

構成次第では?

(4)改良案
・土地
《ラフィーンの塔》を4枚にしていたがt1以外に強い場面が少ない。タップインは減らしたくサイクリングもする暇が無い事が多かったのでペインランドやスロウランドに変更したい。

・サイドボード
青単や毒性が勝ち上がらないと判断して不採用にしていたが、増えるようであれば《一時的封鎖》を採用したい。
《未認可霊柩車》はアトラクサリアニメイトに対しても入れるか怪しく、青単が減るようであれば不採用でも構わないと考えている。
なおこのデッキのマナベースでは《悪意ある機能不全》は唱えにくいので注意。

マナベース警察案件

とか書いていたらNageさん(@mtgmage)がとても良い構築をされていたので紹介させて頂きます。

良き

(5)その他のデッキ
同コンベンション内で使用された他のデッキを紹介(眺めるだけなのをご了承下さい)。

勝ったデッキだけでなく負けたデッキを見てその要因を分析する事も重要と偉い人が言っていた。

まずはFinal 8-4 20位にてPT権利獲得の渡邉さん(@starpot_de)のリスト。
《新ベナリアの守護者》は後半の不要カードを有効活用し高打点も出せる良カード。

呪文貫きって良いですよね

次はLee Shi Tianさん(@leearson)。
本戦は残念な事に0-3だった模様。

赤単、グリクシスミッド×2に負け


最後は同チームの別デッキを紹介。
本戦こそ振るわなかったが日曜のスタンオープンでは7-2を記録(惜しくもtop8は逃した)。

この型と最後まで悩んだ

2. 結果報告

次に大会のマッチアップと勝敗を報告。
(Twitterの投稿に一部誤りがあったため修整)

3戦目の2, 3マッチ目、SFの2, 3マッチ目、Finalは映像が残っているので気になった方はご覧下さい。

  1. 先 ○○ グリクシスアトラクサ

  2. 後 ×○○ グリクシスミッド

  3. 先 ×○× グリクシスアトラクサ(森山さん)

  4. 後 ○×○ エスパーアグロ(同チームミラー)

  5. 先 ○○ グリクシスミッド

  6. 後 ○○ 赤単

  7. 先 ○○ ジャンドミッド          ※total 6-1で初日突破

  8.  後 ○×○ グリクシスアトラクサ

  9.  先 ○×○ ラクドスアトラクサ

  10. 先 ×○× グリクシスミッド(小澤さん)

  11. 後 ○○ グリクシスミッド

  12. ID 

  ※total 9-2-1 4位抜け
QF 先 ○○ グリクシスアトラクサ(原根さん)
SF 後 ×○○ グリクシスミッド(小澤さん)
Final 後 ×○× 白緑毒性(佐藤レイさん)

夢の舞台、次こそは

3. デッキ選択の経緯

(1)チーム参加
少し時を遡ってデッキ選択の話。

フィラデルフィアでのPTを終え2/22(水)にアメリカから日本に帰国🇯🇵。デッキリスト提出が3/2(木)24時締め切りだったため一週間しか時間がなかった。

途方に暮れていたところ、名古屋でエリア予選を抜けたメンバーからお誘いがありチームに入れてもらう事に。

前環境ではあるがグリクシスミッドが環境を支配する中、各自エスパーレジェンドにてエリア予選を突破しており知見も豊富にあったため、ただただ感謝しそのままエスパーレジェンドの調整に加わる。

デッキの根幹、ほとんど全てを作り上げてくれた登内さん(@___ability)には本当に感謝している。

チームメンバーは7人中4-3オポ落ちが4人と非常に悔しい結果であったが、チーム合計では30-23-1と勝ち越し。Cycle3での活動は未定だがまたチームを組むのであれば共に二日目、PT権利獲得と進んで行きたと思える最高のメンバーだった。

競技mtgを続けるにあたってのコミュニティやチームの話については強く思う事があるのでまた別の機会に話をしたい。
今回top8に入った岡村君(白単の人)は調整チームこそ別だったが、同じ愛知でPTを目指し共に切磋琢磨してきた仲間で、一緒にPTに行ける事は非常に喜ばしい。

(2)メタゲーム想定
話を元に戻そう。
前提となるメタゲームはグリクシスミッド、エスパー、白単で50%と想定。実際にはアトラクサ、ジャンドミッドが想定よりも多く、白単は赤単、青単よりも少ない結果となったが概ね想定通りであった。

メタゲームと結果


(3)デッキ選択の理由

デッキ選択理由上記の通りではあるが、以下の点からエスパーレジェンドが好ましい選択と考えた。
①グリクシスに優位に戦える
厳しいマッチアップである事には変わらないが、エリア予選の結果からしても五分以上には戦えると判断。

②切り崩しはサイド後が主流
メインは《喉首狙い》、《削剥》が主流で、《兄弟仲の終焉》も1〜2枚。アグロを選択する後押しとなった。今後これらのメイン採用、枚数増量が進んでいた場合にはアトラクサリアニメイト等の他デッキの選択肢を検討したい。

③グリクシスミッドは避けたい
Tier1でマークがキツく有利なマッチアップはほとんど無いと考えた。また練習不足のためミッドレンジ同型は避けたかった。今回ジャンドミッドの成績がグリクシスと比較して良かったので、ミッドレンジ選択の場合にはこういったアプローチが有効かもしれない。

4.今後の目標

今回の結果、世界選手権の権利を獲得するとともにCycle3のFinal出場権も獲得した。次はは5月にミネアポリスで行われるパイオニアでのプロツアーが待っているため、まずはそこで再びチェイン出来るようパイオニアを回し始めたい。世界選手権は出れるとはいえ、Cycle3のプロツアーにも参加する事が次の目標!!

5.サイドボードガイド(参考)

最後にガイドと言うほどではないが、SFで実際に行ったサイドボードについて解説する。

その他にサイドボードに関して質問があればTwitter(@sgk_mtg)にDMしてもらえれば回答します。

先手は基本的にはアグロプランを維持。
相手が切り崩し4枚に加え、寄生性掌握等の軽量除去をサイドインしてくるためキルターンが遅くなる事を考慮し、こちらも《税血の収穫者》や《鏡割りの寓話》を対処するために除去を増やすとともに、セカンドプランとして《婚礼の発表》を軸として《死体鑑定士》を効率的にプレイさせない動きを意識する。

vs グリクシスミッド
SF-2 先手
in
2《切り崩し》
2《第3の道のロラン》
3《婚礼の発表》

out
1 《離反ダニ、スクレルヴ》
1 《鴉の男》
1《策謀の予見者、ラフィーン》
1《輝かしい聖戦士、エーデリン》
2《賢明な車掌、トルーズ》
1《大変性家、アンクタス》

SF-3 後手
2戦目に相手が後手でありながら複数枚の《絶望招来》を残していた事から、先手であればそれ以上の枚数を残すと判断。3枚の軽蔑的一撃をサイドイン。

in
2《切り崩し》
3《第3の道のロラン》
3《婚礼の発表》
3《軽蔑的一撃》

out
2 《離反ダニ、スクレルヴ》
2 《鴉の男》
1 《敬虔な心霊、デニック》
1《策謀の予見者、ラフィーン》
2《輝かしい聖戦士、エーデリン》
2《賢明な車掌、トルーズ》
1《大変性家、アンクタス》

2戦とも運良く《婚礼の発表》を引く事が出来、相手のランドストップにも助けられ勝利。とはいえ得られた条件下にて勝ちきれるよう正しいプランを選択し続ける事が重要であるので、今回はその成果だったと考えたい。

それではまた次回、良い報告が出来るよう最善を尽くしますので応援宜しくお願いします!!

以上

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