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壁に沿って滑る梯子の中点の軌跡

いよいよ2020年も暮れようとしています.私の育った家を取り壊すので,今年の9月から通い荷物の整理に明け暮れました.思い出がいろいろあり気の進まない断捨離でしたが,これに関するテーマは,別のマガジン「徒然なるままに」でゆっくり書こうと思います.ともかく,やっと終了しました.
なんでもかんでも,荷物を撤去し私の所に運び込んだので,一時は,私の周りは身の置き場所がなかったのです.少しづつこちらでの荷物整理も進め,始めは茫然としていましたが,やっとなんとか希望が見えてきました.しかし,これは別の話にしましょう.たいへんあわただしく疲れがどっとでたこの頃です.

さて,私の家の土間に引き戸があります.下図のOGは引き戸の端Aが滑るレールです.引き戸はアコーディオンのようにOMAが2つ折れになりながらレールに沿ってAが動きます.Oは固定点.下の図は床面(OGがx軸,OHがy軸)と思ってください.私はいるのはOGの線の下側ですが.引き戸をあけるとき,向こう側に物を置かれていて,Mがつかえると開けられません.Mの描く軌跡はどのようなものでしょうか.

この答えは,赤で描いた円弧です.確認してください.


すべる梯子

この問題は,別の形でも出題できます.OG(x軸)を床,OH(z軸)を壁と見なしましょう.梯子を立てかけて,梯子の上端は壁に沿い,下端は床に沿って梯子が滑るとき,梯子の中点が描く軌跡は何かと問うものです.

もちろん,答えは同じで,上図で赤く描いた1/4の円弧になります.

(注)さて,アコーディオンのように半分に折れる引き戸の場合は,中点Mの軌跡だけではありません.引き戸の半分AMの掃引する領域にも物を置いてはいけません.この領域を計算するのは面倒ですが,アステロイドという曲線になります.

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